読書メモ

・「環境活動家のウソ八百
(リッカルド・カショーリ、アントニオ・ガスパリ:著、草皆伸子:訳、新書y \760) : 2011.05.05

○印象的な言葉
・人間は地球の癌
・人類は危機的な状況にある人々にも十分な食糧と医薬品を供給できるだけのテクノロジーと手段を手に入れることができたが、必要な救済措置はとられなかった
・人口過剰、持続可能な開発、森林破壊、地球温暖化など扇動的災害論を振り回す環境活動家。それらは科学的根拠のないもの
・我々の目を真実から逸らさせ、解決すべき本当の問題を悪化させ、新たな問題を生んでいる
・問題は人口過剰のせいではなく、開発の遅れにある
・第三世界が真に発展することを望んでいない人々
・森林面積はこの50年間に増加している
・温暖化は種の繁栄を促進する
・遺伝子組み換え作物の生産性は貧困国の発展に寄与する
・過剰な衛生が喘息やアレルギーの罹患率を高めている
・19世紀初頭のマルサス以来、欧米先進国は「このまま人口が増え続ければ、いつかきっと人類は破滅する」という強迫観念に苛まれ続けてきた。 環境破壊、資源が尽きると。
・欧米の主な老舗団体は人口問題を研究するシンクタンクとして設立された。第三世界諸国の人口抑制に精力的に取り組んでいた
・バチカンは環境活動家が恣意的に世界世論をリードしている現状を深く懸念している。環境問題を錦の御旗にしてい活動する彼らの背景には巨大な利権がある
・本書の著者はバチカンがもつ複数のシンクタンクの一つの大学の所属

-目次-
第1部 環境というイデオロギーの名のもとに行われている数々の欺瞞(優生学―より優秀な種を生み出すという夢
優生学協会に名を連ねたエリートたち ほか)
第2部 環境問題の常識に反証する(人口過剰の恐怖を煽る人々
猫も杓子も叫ぶ「持続可能な開発」 ほか)
第3部 正しいエコロジーとは何か(現実否定としてのエコロジー
エコ帝国主義)
第4部 地球紳士録(グリーンピース―環境運動の多国籍企業
WWFのあまりきれいではない話 ほか)