読書メモ

・「人類を救う哲学
(稲盛 和夫、梅原 猛 :著、PHP研究所 \1,300) : 2011.07.30

○印象的な言葉
・近代文明への疑問。「文明は必ず崩壊に向かう」。欲望、本能や利己心に基づいた近代文明は自壊していくしかない
・節度ある生き方
・現実を正しく認識し、歩むべき方向を明るく希望を抱えて考えていく。悲観的に考え尽くし、楽観的に対処していく
・太陽崇拝が文明の原点
・「入会権」は共生のルール。山村が荒廃せず維持されてきた。水の分配にもルールを作った
・少子高齢化は住みやすい、ちょうどいい人口の社会になること
・閃きは「無私のアンテナ」に降りてくる
・「サムシング・グレート」が助けてくれる
・米国では大変な数の貧困層、車を保有していない貧困層がたくさんいる
・循環型芸術:俳諧連歌。他人が詠んだ句を引き取って新たな句をつくる
・敗戦後、宗教や道徳が軽視され、欲望が目覚め出した。「欲望人」になってしまった
・昔、薪は下枝を使っていた。地面に落ちて枯れたものだけを集める。こうして森林が乱伐されず残されてきた
・「保守」繰り返すことの大事さ。循環
・明治までに絶滅した動植物はほとんどない。絶滅したのは全部、明治以降
・浄土真宗や浄土宗は循環の哲学を背景にもつ。極楽浄土にずっといるわけにはいかない。「自利利他」。この世に苦しんでいる人がいる以上は、また帰ってこなければならない。 親鸞の思想は無限の循環。「帰ってくる」からこそ科学的。遺伝子も生まれ変わって、死と復活を繰り返す。遺伝子の不死。
・仏陀の教えは輪廻を免れることにあった
・心の手入れも怠らない。欲にまみれた悪しき心を少しでも抑えるようにする
・人間の善や真面目な生き方を描いたものはウケる

-目次-
第1章 文明の崩壊が始まった
第2章 アメリカ文明は正しいのか
第3章 「進歩」から「循環」の思想へ
第4章 世界連邦政府を樹立せよ
第5章 「利他の心」を教える教育を
第6章 神様が人類に与えた力
第7章 「無私の情熱」が成功を導く