読書メモ

・「SSH セキュアシェルリファレンス
(Anne Carasik:著、トップスタジオ :訳、翔泳社 \2,800) : 2011.09.02

セキュアシェル:Berkeley 「r」系コマンドの弱点を強化したもの。TelnetやFTPの手軽な代替法としても使える。 ユーザ認証の主な方法として公開鍵暗号を使用。SSH1ではRSA、SSH2ではDSAを使う。 公開鍵以外にRHOST認証やパスワード認証も使える。 対称鍵交換にはSSH1ではRSA、SSH2ではDiffie-Hellmanを使う。 使用できる対称鍵暗号はIDEA(高速)。Blowfish、Twofishなども高速。
SSHとSSH2、およびSecure ShellはSSH Communications Security社の商標。商用目的の無償使用は許可されていない。 SSH1とSSH2に互換性はない。SSH2はコードの95%が書き直された。 ssh2ではssh1とは異なるプロトコルセットSSH2.0を使用する。

○ポイント
・SOCKS(アプリケーション・プロキシ)やTCP Wrapper(NWログツール)を組み込む
・TCP Wrapperはクライアントのホスト名、接続時間、サービスの種類を記録
・ホスト鍵とユーザ鍵:鍵交換時にサーバがクライアントに送る公開鍵
・認証エージェント:クライアント・ホストでエージェントを開始した後は、メモリに鍵を保持。パスフレーズを繰り返し入力しなくてすむ。システム再起動時にはパスフレーズを入力する必要がある
・Xや様々なTCPアプリケーション(POP、FTP、Telnet等)の転送
・SSH1とSSH2の違い:SSH2は接続層、ユーザ認証層、トランスポート層の3つのレイヤーに分かれる
・公開鍵ユーザ認証
・転送エージェント
・S/Key:ワンタイムパスワードによる認証
・OpenSSH:バージョン2.xでSSH2プロトコルをサポート
・lsh:SSHのGPLバージョン
・セキュアFTPサーバ(sftp)はssh2の新機能
・Tripwireというツールで定期的に鍵の妥当性をチェック。改ざんを検出できる
・ユーザの秘密鍵を保護するにはパスフレーズが有効。ログイン時のパスワードとは別もの

-目次-
1 セキュアシェルの概要とインストール(セキュアシェルとは何か
sshの入手とインストール)
2 ssh1リファレンス(ssh1サーバー―sshd1
ssh1クライアント―ssh1とscp1)
3 ssh2リファレンス(ssh2サーバー―sshd2
ssh2クライアント―ssh2、scp2、sftp2)
4 セキュアシェルの使い方(鍵の管理と公開鍵認証
認証エージェントとトラフィック転送機能
そのほかのトピック
トラブルシューティング)