読書メモ

・「「事業仕分け」の力
(枝野 幸男:著、集英社新書 \700) : 2011.05.01

○印象的な言葉
・税金の使われ方に強い関心をもち、納税者自身が監視する時代
・公開と参加
・「構想日本」。非営利独立の政策シンクタンク
・仕分けをきっかけに議論が沸き起こる
・意味不明な事業、事業の重複、公益法人や独立行政法人の過大な資産・基金。効果の薄い広報、イベント活動。コスト高のIT関連の調達。不要不急、効果の薄い事業。 「とりあえず」予算、「アリバイ」事業。利権の構図
・仕分けのメリット:事業のゼロベースでの見直し。政策の効果を検証するサイクルの確立。予算編成の透明性の確保。官僚の改革への当事者意識の喚起
・仕分けの意義:事業、予算の内容を見える化
・一時間で十分に結論を出せるものは多い
・最終決定ではないが、結論を変更するには国民を納得させる論理を示さねばならない
・現場を知らない、経過を伏せる、数字をごまかす、議論をはぐらかす官僚たち。目標はあやふや、手段はそれなり、効果は曖昧
・仕分けの議論のプロセスに真理が宿る
・地方分権改革、行財政改革、公務員制度改革を進めなければ、予算の縮減は難しい
・カナダのプログラム・レビューが仕分けの源流
・歳出削減が仕分けの主たる目的ではない。この手法を活かして地方分権や公務員制度改革、独法改革など抜本的な制度改革へつなげていくこと。 ムダの削減、事業の優先順位付け。

<その他>
・「仕分け人」として参加した民間有識者の感想を聞きたい。成果、効果、意義など

-目次-
第1章 「政治文化」の革命としての事業仕分け
第2章 事業仕分けとは何か
第3章 事業仕分け最前線
第4章 事業仕分けに対する批判に答える
第5章 有権者の意識改革としての事業仕分け
補章 事業仕分けの歴史