読書メモ

・「釈迦に説法
(玄侑 宗久:著、新潮新書 \680) : 2011.07.07

○印象的な言葉
・言葉が相手に深く届くには、相手に応じたアレンジが必要。自分の考えも変化する可能性がある。状況が変わっても変化しない文字に残すことの不都合
・孟子がいう本来の「大丈夫」とは、同調者がいなくとも独りその道を行く人のこと
・色即是空:我々が認識したあらゆる現象としての「色」は、残骸に過ぎない、という教え。自分の中に湧き起こる感情や判断さえ、既に残骸
・瞑想こそ、自分が自然に戻っていくというやり方
・本来、自然という流動し続ける命には、始まりも終わりもない

-目次-
渋柿のそのまま甘しつるし柿(渋柿の甘さ
一隅を照らす
鰯の頭 ほか)
くらぶれば長し短しむつかしや(タマちゃんと、寂しい「安心」
瞑想の中だけの「恒久平和」
正統なき「東洋的正統」 ほか)
うゐのおくやまけふこえて(僧侶とお酒
僧侶が長生きするワケ
「あの世」までの四季 ほか)