読書メモ

・「石油がわかれば世界が読める
(瀬川 幸一:編、朝日新書 \720) : 2011.04.17

○印象的な言葉
・エネルギー源の枯渇という危機を回避するために、生き方や価値観をのものを本質的に改めるべき(ローマクラブ)
・20世紀は爆発的な人口増加の時代
・バイオ燃料が主役になることは非現実的。エネルギー効率が悪い
・石油はこれから先も最も重要な位置を占めざるを得ない
・エネルギーの地産地消
・サルファー(硫黄)・フリー:ガソリンの硫黄分が0.001%のもの
・発見されている石油だけで40〜50年の寿命。未発見の石油やオイルサンドなどの非在来型石油を含めれば200年の寿命がある
・ノーブルユース:石油の有効利用のため、石油以外を燃料とできない自動車、航空機、船舶等の輸送用燃料に石油を優先的に利用する
・ベネズエラのオリノコタール:超重質油。コールタールのよう
・石油に関する情報には不確かなものが多い。代替エネルギーに関しては非現実的な認識や、実行するにはハードルが高すぎて実現が困難な方法、 実現すればかえって環境悪化を招きかねない方法などが入り乱れる

-目次-
第1章 石油をめぐる世界の動き(石油と環境の意外な関係
石油は環境に良い?
地球環境問題は、そう単純ではない ほか)
第2章 石油を上手に大切に使う(これからの自動車は何で走る?
自動車燃料にはエネルギー密度が必要
まず燃費の改善 ほか)
第3章 石油文明は終わらない(古くて新しい石油とのかかわり
人類の歴史のほとんどは真っ暗闇?
チャーチルの英断―海軍の燃料を石炭から石油へ ほか)