読書メモ ・「ネットとリアルのあいだ ―生きるための情報学」 ・自分が何者であり、どこに立っているか分からなくなっている。「リアル」がつかめない。気力が湧いてこない。自信喪失 ・犯人だけを責めれば済むというわけにはいかない ・心をつくっているのは脳だけではなく、内蔵や筋肉骨格を含む身体全体 ・言語的自己:意識的な存在。情報社会では肥大しがち ・身体的自己:半ば無意識的な存在。直感的印象のまとまり ・身体を失った根無し草がリアルを求めて漂い始める ・自我意識は社会的位置の自覚と結び付いている ・意識とは文化的な存在。学習によって体得される ・ギリシャ詩人ホメロス「イーリアス」には主観的な言葉が出てこない。喜怒哀楽の描写がゼロ。意識なるものがまだなかった ・ITに対するイメージ、利用法があまりに狭く、歪んでいる。貧困になっている ・成果主義と競争的研究資金という浅薄な発想が大学を苦しめている ・IT革命が「社会全体の巨大電子機械化」をもたらす。人間の機械部品化を進める ・予測可能という幻想を与える確率論 ・タイプ3コンピュータ:ITをうまく利用し、未開拓の身体感覚を探る。身体的共感のうまれるコミュニティの支援。目指すのは思考機械でも対話機械でもなく「有機機械」 -目次- 第1章 ITが私を壊す?(私にとってのリアル デジタル・ニヒリズム) 第2章 生きることは創りだすこと(心と脳とコンピュータ 情報処理機械としての私 心はなぜ閉じているの?) 第3章 未来のネット(自由平等という落とし穴 タイプ3コンピュータとは) |