読書メモ

・「環境問題はなぜウソがまかり通るのか2
(武田 邦彦:著、洋泉社 \952) : 2011.04.04

○印象的な言葉
・環境問題が「錦の御旗」と化して誰もそれに反対できない社会の雰囲気を危惧する。間違った政策でもまかり通ってしまう。罠さえ隠されている。誤報や偽装がまかり通りやすい
・リサイクルのムダや非効率性。利権
・政府は国民に誠実さを裏切っている
・CO2を減らすならエネルギーの使用量自体を減らさねばならない
・現代農業は石油によって成立している
・カーボンニュートラルという幻想
・アルミニウムのリサイクルは電気を大幅に節約
・人口減が日本の環境問題を解決に導く
・環境対策に税金を使わず、市場に任せる
・環境税導入は利権構造を強化するだけ
・自ら権力に擦り寄ったら、自由は発揮できない
・木材油化には民間会社は見向きもしなかった。油を取り出しても、廃棄物が発生し、それを処理するのに得られる油より多くの油が必要になる。収支はマイナスになる
・回収にかかる手間とコスト。有機高分子は原材料に戻すことが困難
・物は手助けはしてくれても、物自体が目的ではない。心と身体の幸福を味わうには物が多すぎて邪魔をする。生活を小さくする

-目次-
第1章 地球温暖化は環境問題ではなく政治問題だ
第2章 バイオ燃料が世界の格差を拡大させる
第3章 意味のないリサイクルを早くやめないか
第4章 環境問題はどうして正しく伝わらないのか
第5章 対談 武田邦彦×池田清彦 環境問題のここがヘン!