読書メモ

・「虚妄の成果主義 ―日本型年功制復活のススメ
(高橋 伸夫:著、日経BP社 \1,600) : 2011.06.03

○印象的な言葉
・日本型の人事システムの本質は、給料で報いるのではなく、次の仕事の内容で報いるシステム。仕事の内容が動機づけになってきた。 賃金制度は生活費を保障する視点で設計されてきた。
・「見通し」が活力を与える
・不安なく、事業の成功に専念できる環境
・ローンも組めない会社の未来を考えるか
・ドラッカーが指摘した日本の経済成長の重要な要因:@効果的な意思決定A雇用保障と生産性等との調和B若手管理者の育成
・自己決定の感覚こそが動機づけに
・企業の不祥事。当人は「会社のために」不正を働いているわけではない。「保身のために」、我が身かわいさで、不正に手を貸している。 「会社のため」などは自己欺瞞。本当に会社のためを思っていたら、身体を張ってでも不正を正すべき。

-目次-
第1章 日本型年功制のどこが悪いというのか(成果主義の赤裸々な実像
日本型の「年功制」とは ほか)
第2章 日本的経営の評価をめぐる右往左往(けじめはつけておかねばならない
いい加減に懲りるべきではないか? ほか)
第3章 人が働く理由を知っていますか?(仕事への思いを解剖する
自発性は信用しうるか ほか)
第4章 未来の持つ力を引き出す(今何が本当に必要なのだろう
「見通し」が与える活力 ほか)