読書メモ ・「松下政経塾・国際政治講座」 ・勉強は大事だが、安閑と勉強してはいられないたいへんな状態 ・松下政経塾は政治家への登竜門として、一般市民に対して「第三の道」を提供。若さとぱふぉーまんすばかり。世界に通用するまでには至らない。保守的で歴史観も弱い ・軍事力で国家を守る(リアリズムの安全保障観)、国際協調(リベラリズムの安全保障観)、市民の連帯で平和を守る(グローバリズムの安全保障観) ・軍事的な安全がなければ、非伝統的(環境、エネルギー、情報)な安全もない ・多元的重層型協調システム ・グローバリゼーションにより、主権をもつはずの絶対的存在であった国民国家システムが相対化し、溶解化、空洞化した。国家内にその権力の源泉を制限される国家官僚や 政治家の公権力を弱める。 ・世界の格差拡大は世界政府、世界連邦のようなものが突出した治安維持のための公権力や所得再配分の機能を持たない限り、安定化させていくのは困難 ・第一圏域:近代化がほぼ終わり、民主主義・市場経済が成熟。第二圏域:近代化途上、国民国家形成途上、不安定な市場。第三圏域:国家が事実上解体 ・武装NGO:テロ組織もNGOのひとつ。民間軍事会社も一つ ・変わる中国と変わらない中国の2つの側面。激動する表層の中国(政策、権力レベル)と、構造としての変わりにくい中国 ・中国共産党員は全人口の5%に過ぎない。共産党に代わる組織があるとすれば、人民解放軍。共産党にとっては軍の反乱が一番怖い -目次- 第1章 世界に君臨するアメリカ(小沢一彦) 第2章 国際政治を観察する方法(田中明彦) 第3章 テロは世界の何を変えたか(神谷万丈) 第4章 テロに無知な日本人(加藤朗) 第5章 アメリカの安全保障観(村田晃嗣) 第6章 中国とどうつきあうか(天児慧) 第7章 日本外交の二重アイデンティティの解消を(添谷芳秀) |