読書メモ

・「田舎で起業
(田中 淳夫:著、平凡社新書 \720) : 2011.01.26

○印象的な言葉
・「何もない」を売りに
・田舎に埋もれた宝。潜在的な観光資源
・自然相手の事業には不測の事態は当たり前
・緑の雇用事業。危険率No.1の林業。山仕事の費用の2割を負担できる山主も減ってきた
・イベント型観光。エンターテインメント化
・田舎の人は契約書より人柄を重視
・間伐材を用いた木製ブロックで建築する「つみき工法」。建築基準法もクリア。2階建て、三階建ても可能
・木造住宅が高いのは大工の労賃が高騰しているため
・圧縮木材:マイクロ波を当ててプレスすると丸太が四角くなる。材質が硬くなり、強度が増す
・木質廃棄物をチップ化して活用。雑草の抑制、土壌の流亡を抑える。チップを固めたボードを遊歩道に利用。
・昔の技法に目を向け今風にアレンジ
・田舎の消滅で長い歴史の間に積み重ねられた知恵が失われていく。歴史も消えていく
・非日常的な場面への需要。コストよりムードを優先
・お祭りのように年に数日賑わうだけでは雇用も増えない、経済効果はほとんどない。常にマイナーチェンジを繰り返す
・共有林などの権利を移住者に与えることはあまりない
・山野草を栽培し安く提供。盗掘を減らす効果

<その他>
・林道、登山道整備に特化。自然に還る材料を使用
・乗馬などで動物と触れ合う

-目次-
第1章 田舎の仕事を考える
 田舎こそ起業しやすい
 田舎のお仕事 ―農業の大誤解 ほか
第2章 田舎で起業する!
 田舎に眠る資金掘り起こしたリゾート
 5W2Hで挑む高糖度トマト ほか
第3章 田舎で儲ける!
 電子メーカーの発想で週休四日の農業
 赤字を一年で解消した素人農家の秘密 ほか
第4章 田舎を元気にする!
 「田舎はかつて過密だった」論
 「田舎の没落」は誰が悪いのか? ほか