読書メモ

・「世界は感情で動く 〜行動経済学からみる脳のトラップ
(マッテオ・モッテルリーニ:著、泉 典子:訳、紀伊國屋書店 \1,600) : 2011.03.22

○印象的な言葉
・脳のトラップ:「魅力的な情報」が作動させる。届きにくい情報を無視する
・仲直りへの道は共通の目的
・直感は効率がよい答えを提供してくれる。第六感。スピードがある分だけ精度に欠ける。抑制したり修正したりするのが難しい情緒的なもの。 大まかで、外れることもある。そのスピードの秘密は無意識にある。
・無意識は物事が意識的領域に到達する前にフィルターにかけたり歪めたりする。情緒に大きく影響される
・ヒューリスティクス:直感で素早く結論を出す方法。手軽な方法で判断してしまう。賭けや冒険を良いチャンスだと思い、自分が考えているように運ぶと思い込む。 問題解決のための資源をあまり使わない。認知の歪みが生じる。脳のトラップの産物
・ピーク・エンドの法則:経験の快苦はピーク時と終了時の快苦の度合いで決まる。経験の長さには関係ない。人間の記憶は捏造される
・リスクゼロの誘惑は大きい。無農薬野菜、無添加食品など。世の中にそんな確実なものがあるわけがない
・アンカリング効果:最初に印象に残った数字や言葉が、後の判断に影響を及ぼす
・バーナム効果:誰にでも当てはまることがありそうな曖昧で一般的な性格に関する記述を、自分だけに当てはまると受け止める。占いや性格診断
・ハロー効果:顕著な特徴に引きずられ、他の特徴をもポジティブないし、ネガティブに歪んで評価してしまう
・保有効果:自分が所有するものに高い評価を感じる
・後悔の理論:後悔への恐れが、人の選択・決定に大きな役割を演じる

-目次-
はじめに―「脳のトラップ」を知ろう
パート1 まずは心の準備体操
パート2 あまりに人間的な脳
パート3 集団のなかでの困った判断
パート4 いざ、決断のとき