読書メモ

・「精神科医は腹の底で何を考えているか
(春日 武彦:著、幻冬舎新書 \760) : 2011.04.13

○印象的な言葉
・思いいれや同情が過ぎると、ろくなことがない
・淡々と事態を整理し、とりあえず出来ること・出来ないことを見極め、なすべきことの優先順位を定める。一方で共感と洞察といたわり
・薬とはそもそも毒物
・思い込みか迷信か、名人芸だか分からない処方
・自信に満ちた態度とステータスの作用
・大いなる凡庸は、大いなる安心につながる
・あやふやな善意などはマイナスに作用しかねない
・熱血や情熱がいつでもベストではない
・動じることなく一貫した態度をとり続ける。相手の視野の外に存在している可能性を示唆する。もっと広く遠くが見えること
・雑多な要素が集積することで一人の人間が形作られている。パッチワークで出来上がっている。ツギハギだからほころんだり矛盾したり不連続
・繊細な部分における苦悩や逡巡や努力を「成果主義」的な視点のみに立脚して踏みにじらないでほしい
・言葉にすることの難しい曖昧かつ含みのある事柄。分かりやすい正論や、シンプルな原則論だけではこぼれ落ちてしまう要素が多い

-目次-
第1章 赤ひげ医師・熱血医師・愚かな医師
第2章 相性ということ
第3章 技術と人柄
第4章 優しさと支配
第5章 物語・心・世界
第6章 偽善と方便
第7章 幸福・平穏・家族