読書メモ ・「日中2000年の不理解 ―異なる文化「基層」を探る」 ・日本人は親しくなるほど、言葉が少なくなる ・日本文化は言葉で説明できない感性を基層にしている文化。感性文化 ・転向が許容される日本の精神風土。日本人は常に相対的な価値観をもつ。他律的な集団運営を是とする ・無思想という思想:衣装としての思想の移動。必要なら何かの思想を借りておけばいい。具合が悪くなったら取替えれば済む。 窮屈さがない。甘えを許し、軽薄な印象。移り身の早さ ・独創的な哲学がなく、政治には主義がなく、政治の争いにおいても長続きしない ・般若心経は無思想の思想そのもの。思想の無意味さ ・日本人には「同じ人間だから」という感性への絶対的な信頼がある。思いやり、気遣い ・動物と人間の垣根を理屈なしに簡単に越えることができる日本人。自然融合感。自然を対立した存在としない ・移り変わる山河に自己を重ねる -目次- 第1章 動物を慈しむ文化 第2章 動物観の違いが文化にも 第3章 裸の付き合いをする文化 第4章 「水に流す」文化 第5章 儒教体系に支えられてきた文化 第6章 「正義」を求める文化と「自然」を求める文化 第7章 日本人のアイデンティティー 終章 2000年の不理解をひもとく試み―日中異文化の視点で |