読書メモ

・「仕事道楽 ―スタジオジブリの現場
(鈴木 敏夫:著、岩波新書 \740) : 2011.06.12

○印象的な言葉
・やってきたことを覚えていようと思わない。まっさらな状態に自分をおくと次がうまくいく
・終わったものは終わったもの。この瞬間が大事
・宮崎駿は「忘れることの名人」
・忘れてしまう記憶などは大したことない。メモとか日記とかに頼らなければ忘れてしまうことは忘れてしまっていい。身体の中にしみこむ記憶(吉行淳之介)
・人間の記憶容量には限度がある。できるだけ大事なことに当てたい
・発想は極端な細部から
・結末が決まらないまま作画に入る
・欧米ではプロデューサー主導で作品が作られる。映画監督も一雇用者に過ぎない

-目次-
序にかえて―体にしみこんでしまった記憶
1 「仕事は公私混同/まかせた以上は全部まかせる」―『アニメージュ』創刊のころ
2 「つきあう以上、教養を共有したい」―高畑勲・宮崎駿との出会い
3 「一番大事なのは監督の味方になること」―『風の谷のナウシカ』そしてスタジオジブリ設立
4 「企画は半径3メートル以内にいっぱい転がっている」―宮崎駿の映画作法
5 「みんなで坂を転げ落ちるのが映画づくりだ」―高畑勲の論理と実践
6 「人間、重いものを背負って生きていくもんだ」―徳間康快の生き方
7 「いいものを作るには小さい会社のほうがいい」―「町工場」としてのジブリ
あとがき 雑談のなかから作品は生まれる