読書メモ

・「世界はカーブ化している 〜グローバル金融はなぜ破綻したか
(デビッド・スミック:著、田村源二:訳、徳間書店 \1,800) : 2011.04.06

○印象的な言葉
・金融市場から眺めた世界はフラットではない。予見できない不連続。不確実なねじれや曲がりの連続。地平線の向こうにあるものが見えない
・金融政策当局者やトレーダーは直感に頼らざるをえなくなっている。プレーするフィールドが大きく複雑になってしまった。 システムそのものが脆弱になっている。現在のシステムは群集心理にとても弱い
・日本のリテイル為替市場は世界の他のリテイル市場の合計より大きい→ ミセス・ワタナベ
・信用危機による不況からの脱出に対して、これまでの状態を維持しようとしている。それがもっともコストがかからない対応策だから

-目次-
はじめに フラット化しない金融世界
1 世界の終わり―二〇〇七年、世界金融危機が始まった
2 危険なマネーの大海
3 世界経済のトラブルメーカー―プライベート・エクイティ・ファームとヘッジファンド
4 マフィア、ドラゴンに乗る
5 “失われた一〇年”という日本の教訓
6 諸行無常―一九九二年のポンド危機
7 中央銀行の危ない綱渡り
8 アメリカ人は階級闘争に夢中
9 この大変動時代を生き延び栄えるために