読書メモ

・「実践 文豪の日本語
(齋藤 孝:著、角川oneテーマ21 \686) : 2011.04.17

○印象的な言葉
・太宰治:歯切れのいい短い文章が得意。つかみが見事。テンポのよい言葉遣い。リズミカルな躍動感。韻律を尊重。漢語で文章を引き締め、和語を効果的に配す。力と勢い
・漱石:漢語を適度に使いながらも、軽妙かつ親しみやすい。漢語と大和言葉の配分、硬軟のバランス
・鴎外:文語調の格調高い文体
・賢治:素朴さと力強さ。素直に感動し、身体で表現。平易でわかりやすく、力強い文体。弱者への温かな視線。苛酷な現実を反転させようとするさま。
・龍之介:旧い時代の物語を素材に、近代人の意識を織り交ぜながら、人間の業を描き出した
・梶井基次郎:情景がクリア、結末の痛快感
・坂口安吾:きれいごとを嫌い、甘えやごまかしを厳しく批判

-目次-