読書メモ

・「グリッド・コンピューティングとは何か ―Globus Toolkitではじめるグリッドの基礎
(日本IBM システムズエンジニアリング :著、ソフトバンククリエイティブ \2,400) : 2011.07.21

グリッド・コンピューティングとは、需要に必要な種類/量のリソースを世界中から、その時々で集め、それらを高度に連携させて目的を果たす。 広範囲に分散した資源を需要と提供者のポリシーに応じて動的に共有。 Globus Toolkitはオープンソース。グリッド・コンピューティングの参照実装。2004年にバージョン4.0。 Webサービスと統合。

○ポイント
・仮想組織:Globus Alliance(標準策定に深く関わる)が提唱
・プロセッシング・グリッド:Computational Gridとも記述される。演算処理を行なうための資源を仮想化
・データ・グリッド:複数の分散したデータベースに対するアクセスを仮想化
・ビジネス・グリッド:仮想化の対象はサービス
・砂時計モデル
・Globus Toolkit 2では、HTTP、FTP、LDAPなどから実装される。ファイアウォール越えの問題。ファイアウォールに穴を開ける必要がある
・Globus Toolkit 3では、プロトコルを一本化。下位プロトコルにHTTPを使用したSOAPで通信。Webサービスの標準仕様を利用(SOAP、XML)。
・WS-Security:Webサービスにおけるセキュリティ標準仕様の一つ

-目次-
第1章 グリッド・コンピューティングの概要と本書の読み方(グリッド・コンピューティングの流行
グリッド・コンピューティングに至る道 ほか)
第2章 グリッド・コンピューティングの前提(コンピューティング
World Wide Web(WWW))
第3章 グリッド・コンピューティング概説(グリッド・コンピューティングとは?
グリッド・コンピューティング登場の背景 ほか)
第4章 グリッド・コンピューティングの基盤技術と実装(グリッド・コンピューティングに必要な機能
Globus Toolkit2の概要 ほか)
第5章 Open Grid Services Architecture(OGSA)(OGSAの誕生
Webサービス ほか)