読書メモ

・「日本人だからうつになる
(上野玲:著、中公新書ラクレ \720) : 2010.12.21

○印象的な言葉
・鬱かそうでないかの境界線がぼやけている
・鬱の前段階としてのパニック発作
・専門医制度、認定医制度
・燃え尽き型うつ。休めなかった。ギリギリまで追い込んだ。ゴムが伸び切って、千切れる寸前
・人の悩みを数多く聞いているうちに自分の心にトラウマができてしまう
・うつ体験者のスキルを活用。うつの兆候にいち早く気付く
・シニア産業カウンセラー資格
・物事にはグレーゾーンがあることを学習させ、マイナス思考に陥るのを防ぐ
・欧米のコミュニティはまず「個」があり、その自立性を前提に人々が集まっている
・日本人は「個」の確立を模索し続けている
・嵐を乗り切った経験が次ぎの嵐に対しての備えになる
・時間が解決してくれる。充電期間
・ゆったりと、自分らしく生きる。無理をせず、楽な生き方
・人生そのものを総括し、再構築
・うつは心の風邪などではなく、死にも至る重篤な生活習慣病
・日本はうつとの戦争状態

<その他>
・うつ病患者の増加は社会の歪み。社会全体が頑張りすぎた。それを症状として表出し警告している。社会全体が張り詰めたギリギリの精神状態
・予防は生命保険会社が率先して取り組むべき

-目次-
第1章 うつ大国日本の今 ―相も変わらぬ光景が繰り広げられている
第2章 うつバブルに群がる人々 ―精神科医すらなってしまう時代がきた
第3章 企業と自衛隊のメンタルヘルス対策 ―行政にはどこまで期待できるか?
第4章 頑張れば頑張るほどうつになる ―日本の風土病なのだろうか!?
第5章 自助努力こそが必要だ ―患者たちの甘えの構造
第6章 うつとはスローライフの実践である ―私流解消法指南