読書メモ ・「ユニクロ型デフレと国家破産」 ○印象的な言葉 ・ソブリン・ショック ・実物デフレと資産インフレの共存。両方に効く特効薬はありえない ・地域通貨でデフレ解消。限られた範囲外には流出することがない。コミュニティ内の人と人を結び付け、地域を活性化させる ・ワーカーズコープ:雇用されない(企業に属さない)労働者の組合。組合員と市民とが「出資・経営・労働」の3つの役割を担い、得た収入を分配する。特徴は地域密着型。 NPO法人の形態をとっていることが多い。国は法整備をして、もっと支援すべき ・自己利益追求の果てに待つものは、共食い・共倒れ ・デフレが日本人の感受性を鈍磨させる ・経済政策の役割:経済の変動により生じた社会の歪みや不具合、軋轢を矯正したり解消すること。恩恵を人々が味わえるよう工夫を凝らすこと ・政治は経済にとって医者であっても、設計者にはなりえない ・日本の政党のマニフェストには正確な診断もないまま、処方箋だけが並べてあった ・経済学の使命:今、何が起きているかを正確に捉えること ・日本経済はグローバル化に適応しすぎて現在の事態に立ち至った。最も適応した部分が最も深い傷を負った ・トヨタは生産と販売の面はグローバル化に適応したが、それに見合う品質管理や生産管理の体制づくりが不十分だった。兵站線が伸び切っていた ・BIS:中央銀行間の決済などを行なう、中央銀行のための中央銀行 ・2010年1月にオバマが掲げた輸出倍増計画は、よほどのドル安を実現しなければ達成は難しい ・英国では巨額の税収をもたらした金融セクターからの税収が激減し、財政状態が悪化 ・タイでもカンボジアやラオスから労働者が流入し、タイ国民の賃金が下がり、雇用機会も減っている ・ILO(国際労働機関)が提案する21世紀に実現すべきテーマ「Decent work」。まともな、きちんとした仕事。上品、礼儀正しい ・1930年代は世界同時デフレ時代だった ・「180度、昨日と違う人間になる」ことが出来るのが日本の凄いところ。他の民族にはなかなかできない。日本人の生真面目さ、徹底ぶりがグローバル化の対応に当たって、 傷をより深くした ・アイスランドの金融破綻により、アイスランドが発行した円建て外債(サムライ債)780億円が債務不履行になっていう ・21世紀型の日本は地域共同体がそれぞれ「開かれた小国」になる。外に向かって開かれていればいるほど豊かになる。コバンザメ的生き方 ・オランダのワーク・シェアリングは「分かち合い」のコンセプトから出てきた。政府、労働組合、企業が「ワッセナー合意」を結び、失業者を減らし、経済を立て直すため、 それぞれが少しずつ我慢することにした。三方一両損の精神。 -目次- 第1章 ユニクロ型デフレとは何か 第2章 グローバル・ジャングル 第3章 国債バブルと金融再暴走 第4章 国家総破綻 第5章 通貨大波乱 第6章 第三次グローバル化時代 第7章 二十一世紀型への処方箋 |