読書メモ

・「Twitter社会論 〜新たなリアルタイム・ウェブの潮流
(津田大介:著、新書y \740) : 2010.08.29

○印象的な言葉
・瞬間的情報伝播力、速報性
・コミュニケーションは得てして他愛もないことから始まる
・ネットサービスのキャズムはユーザ数100万人が目安
・パーソナリティを押し出す
・意味のないつぶやきが40.55%(2009年8月)
・真偽を検証する機能がない
・一期一会的な大らかさ
・マイペースで
・何となくつながる
・Twitterでは複雑な議論はできない。込み入った話には向いていない
・メモ代わり、提案、教訓、豆知識、感想、解説、冗談、告知、イベント中継
・個人の思いつきの行動を一瞬で伝播させる。問題の認知度を高める
・Twitter中継(tsudaる)が収益化に結び付く可能性。議論の論点やフレームを理解する力が増す
・公演中の発言の一部を抜き出したものは著作物とは認められない
・パネルトークなどで流れが分かるものは著作物性が認められる可能性がある。発言内容を噛み砕いてつぶやくのはセーフ。
・話者の発言の要約をつぶやくことに、報道の要素が含まれていれば著作権侵害とはならない
・無料のイベント、公的な審議会、シンポジウムなどのTwitter中継は報道扱いできる
・社会問題が複雑化する昨今、メディアに求められるのは問題を「伝える」だけでなく、そこに潜む様々な論点・争点をオープンにし、解きほぐすことで、 問題の解決策と、その解決策の評価も含めて提示していくこと。
・アジェンダ・セッティング(議題設定):議論の方向性を決定する。社会問題の争点を公共化する
・メディアはしばしば恣意的なアジェンダ・セッティングをして世論を特定の方向に誘導する
・真偽の不確かな一次情報は0.5次情報。裏を取り、検証し、信頼性を担保して一次情報にする
・イランは言論統制が厳しい。TVは国営放送のみ。新聞・雑誌は検閲を受ける。電話も盗聴されている
・行政手続法により、パブリックコメントを国民に求める手続きが導入された。市民が直接、政策に関われる唯一の機会
・ユーザが得意分野で監視作業を行い、おかしなことがあればTwitter上で騒いで、影響力のある人やメディアにコンタクトして、その問題を深堀してもらう
・Twitterではワンワード・ポリティクスが起きやすい。分かりやすい言葉、刺激的ま文句
・Twitterは細かい政策論争には向かない
・ネット通販の大原則は「ユーザに考える時間を与えたら負け」
・現場の人間にしか分からない裏話、エピソード
・行き場のない言葉や思いを供養するメディア

<感想>
・フォロワーの多いユーザがハブとなる
・Twitterに人々は微妙な距離感を求めているらしい
・「tsudaる」をツールでサポートできないか?より効率的に書くために。
・深く考えずに反射的なコメントばかりの世の中になるのが心配
・あの人は今どこに?何してる?その商品の復活を!まだ売ってるの?

-目次-
はじめに
第1章 ツイッターとは何か?
 1 ツイッターで今、何が起きているのか?
 2 ツイッターとは何か?
第2章 筆者のツイッター活用術
 1 筆者のツイッター個人史
 2 「tsudaる」技術
第3章 社会に広がるツイッター・インパクト
 1 ツイッターとジャーナリズム
 2 ツイッターと政治
 3 ツイッターとビジネス
スペシャル対談 勝間和代×津田大介
つぶやく力 ――ツイッターの可能性を探る
おわりに