読書メモ
・「Twitter使いこなし術 〜パワーユーザー100人の「技」を公開」
(根岸智幸 :著、アスキー新書 \743) : 2010.04.15
内容と感想:
Twitterが流行している。Twitterで事業仕分けをライブ中継したことも話題になったりした。
本書は著者がTwitterユーザにTwitterで呼びかけて、Twitterの使い方などをアンケートして整理し、
有益な使い方をまとめた本である。沢山のツールや技が紹介されており、Twitter入門者にもすぐにパワーユーザになれるかも知れない。
しかし、画面キャプチャが多く、内容は薄い印象。
私も最近、疑心暗鬼でTwitterを使い始めた。
著者は大量のツイートを流し読み、フォローをどんどん増やしていくと、会話に参加したくなる、というが、
「ウェブはバカと暇人のもの」という本があったが、そんなにみんな暇なんだろうか?ますます「バカと暇人」化が加速していくように思える。
Twitterは否定しないが、私にはついていけそうもない。
第3章では、フォローを増やせ、どんどん発言して会話に絡め、という風なことを言っているが、
強制すべきではないだろう。
「mixi疲れ」、「ブログ疲れ」などという言葉があったように、またここで強迫観念が生まれ、ブログやSNSの二の舞になりかねないのでは?
そもそも強制はTwitterの思想に反すると思われる。もっとユルくていいはずだ。
第4章でグーグル・アラートとツイッター・フィードを組み合わせて、
オリジナルボット(ボットとは人間に代わって自動的にツイートさせるためのプログラム)を作るという面白い応用技を紹介している。
グーグル・アラートに指定したキーワードが含まれたサイトを見つけたらRSSフィードで通知させる。
ここで作成したRSSフィード配信先のURLを、ツイッター・フィードに登録すれば、ツイッター・フィードが指定した時間ごとに自動的にツイートするというもの。
グーグル・アラートではブログやGoogleニュースからもキーワードを検索させることができる。
個人の情報収集にも活用できそうだし、もっと発展させることもできそうだ。
○印象的な言葉
・ハッシュタグの調べ方:日本で使われるタグを共有するデータベース「hashtagsjp」(タグの出現頻度も集計)。タグの衝突を回避
・ハッシュタグの意味を収集するサイト「ハッシュタグ・クラウド」
・オリジナルボットを作る
・Twitterが行動や思考の起点になる
・鮮度が高く価値ある情報
・雑誌やTVが流す情報は専門家でない記者が企画に合わせて取材し、限られた時間で締め切りに追われて作ったもの、質はあまり高くない
・在野の専門家やマニアによる質の高い情報
・日本語は全角1文字も1文字とカウント、全角スペースは区切りと見なされない
・編集し直す事はできないが、削除可能
・ユーザをリストに入れただけで、フォローしていなくてもツイートをチェックできる
・他のユーザが公開したリストもフォロー可能
・アドビAIRで作ったデスクトップ・アプリはOSを選ばない
・短縮URLの事前展開:事前にリンク先が分かるため、不正サイトに誘導される危険を避けられる
・グーグル翻訳を使ってツイートを翻訳
・ユーザ名やハッシュタグを入力履歴から自動補完
・リツイート時に引用文を自動的にコピー
・iTunesで再生中の曲名、アルバム名をツイート
・APIの制限:API呼び出しは1アカウント当たり、1時間に150回まで(90秒に1回)
・はてはブックマーク(はてブ):アクセスアップを狙ったSEO業者によるやらせブックマークが後を絶たない。
「ホットエントリ」に急速にブックマーク数が増えているサイトが一覧表示される。
ツイート数が多いURLを紹介する「ツイブ」も登場(→はてブと同じ問題が起きそう)
・重要な情報はリツートで何度も流れてくる
・ツイポート:ツイートをハッシュタグでフィルタリングしてログを抽出し、議事録にする。個人的なメモのまとめにも使える
・HootSuite:ウェブサービス型ツイッタークライアント。ユーザ登録時に、Twitterのログインパスワードを設定させられる(←問題だ)
・他人のツイートに含まれる単語を見てかってに絡んでくるボット
<ネタ>
・ボット同士が会話する仕組み。フォローし合う、文脈を理解し返信し合う。漫才みたいに、会話を成立させる。
ハッシュタグで会話のテーマを決める。
・落語、小咄をツイッターでの会話風に流す(短めがよい)
-目次-
第1章 ツイッターは究極の情報ツール
第2章 ツイッターの仕組みをしっかり理解する
第3章 専用ソフトの利用が飛躍のカギ
第4章 ツイッターを使いこなす
|