読書メモ

・「ゴー宣・暫<二>
(小林よしのり:著、小学館 \1,100) : 2010.01.31

○印象的な言葉
・「勝者の裁き」の野蛮さ、復讐裁判
・本来、親日的なアラブ人
・イラク帰還の自衛隊員に自殺者が出ている
・自衛隊員は政府の判断が間違っていても命を賭けねばならない立場。命を賭ける者への敬意
・北朝鮮の核保有をアメリカは日本へミサイル防衛網システムを売りつける絶好の口実と考える
・アメリカへの日本人の依頼心
・アメリカは膨大な費用をかけて作った原爆を議会対策のためにも使わねばならなかった
・他国の顔色を見てしか歴史を記述できない日本
・アメリカも占領下の日本で慰安所を利用した
・馬鹿保守はアメリカ的価値観しか守っていない
・マスコミは広告が欲しいから、国会議員は献金が欲しいから財界に反乱しない。国政は金持ちに乗っ取られていく
・日米安保がいつの間にか「日米同盟」と言われるようになった
・安保理の承認がない攻撃は国際法への侮辱、国連憲章違反。イラク戦争で日米はこれに違反、日米安保にも違反
・集団的自衛権は国連を無視し、アメリカの侵略に加担する危険性もある
・慰安婦とは昭和33年まで合法だった公娼制度を戦地に適用したもの
・慰安婦問題では国のために死んだ人たちを強姦魔にしてしまった
・貧困から脱出できない者を放置する政治家が愛国者のはずがない
・介護は医療と同じ。原則は非営利であるべき
・ナショナリズムを意識させなければ「公心」は育たない
・国の名誉
・歴史の恩恵
・日本のナショナリズムの原点は幕末の攘夷思想
・藩士たちが脱藩して国に忠誠を尽くしたのが国士
・テレビや新聞が愛国心を芽生えさせる。情報が国民を作っている。愛国心を否定する朝日新聞はテレビも新聞も止めるべき。
・核兵器はなくならない。それを上回る兵器ができるまでは。
・ポツダム宣言は無条件降伏ではなく、降伏条件を提示している
・ハワイ王朝は崩壊させられてアメリカの一州になった
・日本は外国から潜入した工作員によって易々と歴史を修正されている
・知識人批判は使命。知識人が偉そうに話す内容の嘘を見抜く
・漫画家の役割は「王様は裸だ!」と叫ぶこと
・権威主義者の権威のない者に対する態度が問題
・協調精神のある都合のいい優しい男が与えてくれる人生の退屈さ
・自分の始末は自分でつける
・都市と地方の格差、雇用格差、賃金格差が日本社会の公平性を損なっていると感じるレベルに拡大。将来不安が最大限に増幅

<感想>
・憲法改正が米国の属国化を進めるものなら改悪。改正して何がしたいかが問題

-目次-
第4幕 ゴー宣、基礎のキ
 フセイン処刑から憲法改正まで
 遊就館、アメリカに屈せず ほか
第5幕 わしはどこまでもわが道を行く
 「弱者救済」でなく「トラスト」を守るために格差拡大を批判する
 世間に染まらぬ個人主義 ほか
第6幕 日本人が取り戻すべき霊骨とは何か
 「事なかれ主義」に堕した自民党を下野させろ!
 ワーキングプアは「自己責任」ではない! ほか
特別収録 このわしを見よ
 なぜわしはこんなに漫画家にこだわるのか?
 なぜわしはこんなに厳しいのか? ほか