読書メモ

・「セロトニン欠乏脳 ―キレる脳・鬱の脳をきたえ直す
(有田 秀穂:著、生活人新書 \680) : 2010.11.30

○印象的な言葉
・呼吸法、姿勢、リズム運動、自転車こぎ、ガム、歩行
・炭水化物中心の食事
・疲労物質の乳酸がパニック発作を誘発する。乳酸はエネルギー代謝に対して十分な酸素供給が確保されないときに発生
・脳の疲労がセロトニン神経の働きを障害する
・ひきこもり、おたくは貧乏ではできない
・失われた何か、与えられなかった何かを当てどなく探し続けている
・セロトニン神経はほとんどすべての脳神経と結合。身体と一体
・地中経過でも困っている人に役立つ情報を示すべき
・安静時は呼気2秒、吸気3秒(⇒BGMをこのリズムに合わせる)
・腹式呼吸:下腹部(丹田)を意識して収縮させる。上腹部は緩める
・上虚下実の腹
・血液や尿で間接的に脳内のセロトニン濃度を推定
・釈迦はすさまじい実験家だった。自らを被験者にした。耐えられる限界まで負荷をかけた(⇒探求者。様々な試行錯誤をしたはず)
・己を知る:自分の心と感覚に耳を澄ます
・腰は据わり、肩や腕の力は抜ける
・頭のてっぺんから足の先まで柱がズーンと立つ
・日本人にはセロトニンの再取り込み機能が低い遺伝子をもつ者が多い
・ゲームのハラハラドキドキの状況は、極度に息を詰めた状態。呼吸のリズム運動が非常に抑圧されている。セロトニン神経の働きにはマイナス(⇒緊張状態の連続)
・坐禅は早朝。昼間の陽が高いときには行なわない。光は坐禅にとってはマイナスに作用
・太陽光はセロトニン神経を活性化させる。強い太陽光は短時間浴びるのが効果的。長時間浴び続けると元気がなくなる
・セロトニン神経にはバナナ、大豆製品、乳製品がよい
・パニック障害:脳神経系が窒息感の警報を発してしまう病気
・身体の各細胞は海とほぼ同じ環境。その水溶液は弱アルカリ性。少しでも酸性にシフトすると細胞や内臓の働きに影響する
・外界からは五感を通じて絶えず情報が入ってきて意識を喚起する。雑念が記憶場所から想起される。その内外からの入力を無視し、受け流すことができれば無の状態になる。
・不要な情報を積極的に捨て去るようにセロトニン神経は働く
・一所に心を留めるな(沢庵和尚)
・色に例えるとドパミン神経が赤、ノルアドレナリン神経が青、セロトニン神経が緑。この3つが相互に影響し合って心の色を形成(⇒RGB。光の三原色と同じ)。 3つがバランスよく混ざり合っている状態こと無の色。世俗の中で無色で生きられれば、それが求める心の姿
・呼吸ニューロンの発射活動を音にすると潮騒に似ている
・法然は南無阿弥陀仏と念仏を繰り返し唱えるだけでよいといった。悩んでいるときに難しい教典を読む必要はない
・道元は中国からは教典を一切持ち帰らなかった。書物は自分が抱えている問題を解決へと導くことはできない

<その他>
・子供をおんぶして歩いたり、ゆりかごで揺らすのもリズム運動。セロトニンを発達させる
・ゲームもリズム運動を伴うものならいいはず
・歌うこと、ダンス、舞踊もリズム運動

-目次-
キレる子どもが増えていく
うつ症状に悩む人へのメッセージ
オーケストラを束ねる指揮者
セロトニン神経をきたえるコツ
α(アルファ)波が現れる
釈迦は壮絶な実験家
セロトニン神経が弱ると…
キレる子どもたち
太陽の光
サプリメントには手を出すな
パニック障害
只管打坐
石の上にも三年
平常心
透明な心
セロトニン神経を鍛える一〇か条
呼吸ニューロンと潮騒と坐禅