読書メモ

・「その痛みは「うつ病」かもしれません 〜ストレス神話をくつがえす新しい考え方
(大塚 明彦:著、草思社 \1,300) : 2010.12.07

○印象的な言葉
・うつ病は認知の障害を伴う。脳の感知システムの誤作動。機能不全を放置しているとエスカレートする
・木を見て、森を見ない現代医学
・精神安定剤は対症療法。延々と服用しなければならない。2、3ヶ月もすると軽い依存症になる。脳の機能不全を治療するわけではない。不眠や不安を抑えるだけ。
・たいていの鬱は約半年で自然治癒する
・自律神経失調症は実体のない病名
・自分で考え、自分で見たものしか信用しない。既成概念は一度は疑ってみる
・寄り添う姿勢
・フロイトの精神分析はほとんど哲学書か宗教書に近い。今ではフロイト説を唱える人はほとんどいない
・脳の機能の働きが悪いため事実を歪んで受け止める
・一つの病気でなく、症状の集合体である症候群として捉える
・抗うつ剤:神経伝達物質の機能を取り戻す
・夜は血圧が下がり、昼間は上がる
・几帳面さを逆に利用して自殺抑止力にする
・医師は命を火事場で救わねばならない。時間の余裕はないはず
・脳の神経細胞にも幹細胞という再生用の細胞がある。大人でも修復される
・薬を飲み続けることで脳の機能が自然に回復するのを待つ

-目次-
第1章 患者さんの症例から見えること
第2章 医師が患者を見捨てるわけ
第3章 精神科医が語る壮大な神話
第4章 うつ病の新しい考え方
第5章 「うつ病」は治る