読書メモ

・「Googleの正体
(牧野武文 :著、マイコミ新書 \780) : 2010.06.07

○印象的な言葉
・Googleの売上は2兆円。日本のTV広告費を越える。
・Googleが保有している個人情報は当人よりも当人をよく知る域に達する。Googleを使えば使うほどプライバシーを握られる
・Googleはグルなのか、ビッグブラザーなのか
・Googleゴーグルズ:携帯電話のカメラで撮影した商品をキーワード検索
・日本語の音声検索
・行動ターゲティング広告。地理的、ウェブの行動
・BとCの間
・Google日本語入力:Microsoft IMEのようなもの。検索入力したキーワードを辞書化。多くの人がGoogleを利用することで辞書が賢くなっていく
・Google Mapの店舗情報は店舗側が自ら入力。無料で掲載できる広告
・Google Earth:観光地をバーチャル散歩
・Googleトランジット:移動時の道順を表示
・AdWords広告の単価はキーワード当たり1ドル以下のものがほとんど。広告がクリックされるとGoogleに広告料が入る。いかにクリックしてもらえるかが問題。 検索回数を増やすには利用者を増やすこと、利用者にたくさん検索してもらうこと。
・自分の意思で商品を選び購入したい
・選択の幅が極めて小さいという消費者の不満を解決するロングテール戦略
・Googleの検索技術の基礎は言語とは基本的に無関係。どんな言語にも大掛かりなシステム変更が必要ない
・現在、全人類の3.5人に1人しかネットを使っていない。2.5倍の未開拓市場が残されている。そこには低所得者層が多く、非都市圏で暮らす人。 インフラのコストを抑えるには低価格の携帯電話、パソコンを提供するしかない。非都市部では電話回線より携帯電話インフラのほうが割安
・品質や使い勝手に世界一うるさい日本市場でのクレームをフィードバック
・発火点の低い購買行動。生活に小さな潤いを求める。話の種。爆発的なブームのあと、数ヶ月もしないうちにブームは過ぎ去る
・待ち時間のモバイル利用
・Googleのアカウントをもっている場合、ウェブ履歴にはネット生活の全てが記録される。趣向、生活パターン、社会階層、意外な性癖、恥ずべき趣味まで分かる
・生活コンシェルジュとしての機能
・居住地、勤務エリア、年齢からだけでもその人の年収やライフスタイルも類型にあてはめることができる
・著作物は著作権そのものによって自分の首を絞める結果になっている。著作権の扱いが面倒、利便性が失われている
・ネットにメディアをシフトさせ、著作者に正当な報酬が行き渡るようにするには、まずサービスを始めてみて、問題点は後から考える、という強引なやり方も必要
・究極の検索エンジンは利用者が望んでいることを正確に理解して、求めている答えを提供できるもの
・ネットにアクセスできるようになれば貧困層も自分の努力により貧困から脱出できる
・上質なサービスを提供するためには顧客の情報をできるだけ多く集めることが鍵
・Google株は市場で取引される分が極めて少ない
・Googleは他のビジネスと消費者をつなぐ、広告とマーケティングに徹する。消費者に有益な業者を公平は立場で案内できる。客観的な判断に裏打ちされている。

<感想>
・貧困から脱する人が増えれば、全体の生活水準が底上げされる
・Googleよりもマシなシステムが登場した場合、移行するコストが大きいならユーザは有料でも使い続けるか?
・家電のように実際に触って試して、比較できるモノはリアルな店舗にあることが望ましい
・「地球の生み出す富の総量を増やすことは難しい」というが経済が分かっていない

-目次-
第1章 不気味なグーグル
第2章 富が湧き出す仕組み
第3章 拡大・成長のための最強の戦略
第4章 成り立ちから読み解くグーグルの姿
第5章 グーグルと私たちの未来