読書メモ

・「笑顔の介護力
(小山明子、野坂暘子:著、かまくら春秋社 \1,300) : 2010.12.26

○印象的な言葉
・レスパイトケア:介護者の休養に充てる目的で利用できるサービス
・民間の介護保険:「現金」給付が基本。一時金での受け取りはまとまった資金が必要な場合に備えることができる。 年金での受け取りは継続的に必要な介護費用に備えることができる。40歳未満でも加入可能。公的な介護保険は「現物」給付
・脳卒中:脳出血、脳梗塞、くも膜下出血の総称。8割は脳梗塞、2割は脳出血。 脳は短時間でも血流が途絶えて酸素不足になると神経細胞が壊死する。脳は全身が必要とする酸素の2割以上を消費。
・リハビリは早ければ早いほどいい
・急性期リハビリは筋力の低下と肺炎などの合併症を防ぐのが目的
・回復期リハビリ:理学療法、作業療法、言語療法。医療保険の制度上の制約からリハビリを打ち切られることもある
・維持期リハビリ:後遺症を少しでも軽くし、寝たきりになるのを防ぐ。訓練そのものがマンネリになる難しさ。気長に続ける
・日本の要介護者は癌患者よりも多い。
・健常人のアルコールの代謝速度は一時間に日本酒一合程度
・慢性アルコール中毒で侵される主な臓器:中枢神経系と肝臓。肝障害の進展度はそれまでに飲んだアルコール量で決まる。耐容性は個人差が大きい
・高齢者の鬱病は自殺率が高い。周囲や地域の見守りが必要。「眠れない」という初期のサインを見逃さない
・デイケアセンター利用も介護ヘルパー派遣も介護家族に休息時間を作る一環
・鬱症状の人を受け止めようとすると、心の波長が揃っていくことも考えられる
・介護は長期化、重度化する傾向にある。介護者の心と体の健康状態、金銭面の問題など将来の不安も大きい。
・糖尿病の原因はインスリン不足。高血糖になる。合併症を起こす危険因子。特効薬はない。食事療法が基本。脳卒中が起きやすい
・ユーモアとは「にもかかわらず笑うこと」(デーケン神父)。笑顔を引き出して自然治癒力を高める。笑いにより自律神経の働きが安定する。鎮痛作用をもつエンドルフィンが増加する。 癌細胞を抑えるNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化する。脳内ホルモン「ペプチド」が分泌され脳が活性化する。
・誤嚥(ごえん):水や食べ物が肺へ行ってしまうこと。これが原因で肺炎になることも
・介護保険でレンタルできる介護用品。一割負担で借りられる。要介護度により借りられるものが違う。
・訪問歯科も介護保険の中でできる
・介護保険制度の基本理念:自立支援、自己決定
・要介護認定:訪問調査員が聞き取り。かかりつけ医師の意見書をもとに審査会で判定。一定期間(6か月)ごとに見直し。ケアプラン(介護計画)作成サービスは無償で利用できる
・ケアマネージャは利用者が選べる
・交通事故などを要因とする若年介護

-目次-
第1章 その日は突然やってきた
第2章 心の中の嵐
第3章 介護あれこれ
第4章 家族に支えられて