読書メモ ・「クラウド・コンピューティング 〜ウェブ2.0の先にくるもの」 ・ATOK定額制サービス:クラウド型。使用料を払っている間だけ利用可能。クラウドで導入の敷居が下がる。新規顧客獲得のため。見かけ上、安くし、試してもらう。 30日間無料で体験できる試用版。(→クラウド時代に相応しい売り方) ・パッケージソフトのバージョンアップは、ユーザにはメリットが見えにくい。利用者にはインストールや管理は煩わしいもの ・ネット決済に不安を感じる人も少なくない ・データを作るソフト、データを見せるソフト。データが命 ・地図や経路検索サービスでは情報が最新であることが重要 ・ソフト自動更新機能 ・データベース的なソフトはサービス化する。レイアウトなどの柔軟性は失うが、より簡単にやりたいことができる。利用者も増える ・携帯電話端末でアドレスやスケジュールを管理するのではなく、クラウドで管理 ・従来の携帯電話の開発用ソフトのライセンス料は本体価格の2割 ・ネット連携機能をもつ家電:パソコン向けとは別の専用サービスを立ち上げるようなことをするとパソコンとの間に壁ができてしまう ・Apple のApp Storeh雑多なクリエイティビティを支えるインフラにもなっている ・エバーノート:画像として取り込んだメモ書きなどでも、英数字を画像認識技術で抽出し、文字として記録する。データの保存も、文字認識もサーバ側で行なう ・処理のほとんどをサーバで行なえれば、端末にはウェブブラウザが快適に動作するだけの性能さえあれば十分。メインのPCと同じ性能を求めないなら十分。 ・Live Mesh:Microsoft社のデータ同期サービス。複数のPCや携帯電話との間で同期。P2P技術を使用。自分が指定した機器同士で、指定したデータを同期 ・クラウドからの「恵みの雨」:どこからでも、どのような機器からも同じサービスを受ける。適切な時に、その場面に相応しい機器からいつでも使える ・重要なデータは銀行のような企業が預かるべき ・OpenID:特定のサービスから独立した個人認証技術 ・Google AppsのSLAは95.0〜99.9%。1年に換算すると8〜43時間使用不可能となる可能性がある ・100%のSLAはありえない。あるレベルを超えると費用対効果は悪くなる ・システムは一瞬たりとも止まってはいけない部分と、年に数時間なら許容せねばならない部分を切り分けるのが現実的 ・Photoshopのウェブ・アプリ版 ・安定性、操作性に優れ、より複雑なソフトを開発しやすいローカルアプリ ・クラウドで日本が目指すべきは「サービスを提供すること」か「端末を提供すること」。「モノづくり」の力をクラウドに生かす ・クラウドはキャズムを越えられるか ・ウェブアプリにはより高い信頼性を求めたり、より多くのデータを扱いたいという人は有料サービスを使うはず ・必要なときに必要なだけのコストを払う <感想> ・Googleのクラウドサービスを100%信頼することはできない。データセンターがハッカーに攻撃される恐れも ・クラウドサービス提供企業には事業の継続性、永続性が求められる -目次- はじめに 「世界に5台しかコンピューターがない」世界 第1章 サービス化 ソフトがネットへ溶けていく 第2章 ボーダーレス化 「iPhone」の革命 第3章 オンライン化 すべてがネット(雲)の向こうに 第4章 クラウド・コンピューティングという「現象」 第5章 クラウドの課題と未来 |