読書メモ ・「チェンジメーカー」 ・年寄りの国の弊害:若者のチャンスの減少による社会不安、女性の未活用による競争力の減退、老人のための政治の加速。若年層・女性差別。その自衛策の結果が未婚化、少子化。 日本人は精神的な飢餓状態。老人や父親たちが周囲や家族から尊敬されない国。彼らは自分たちの権益にますますしがみつく。 ・老人の潜在能力を引き出す。老人の居場所を作ることが老人支配に対する改革案となりうる ・一担当者の強い思いに多数の人が共感して生まれたプロジェクト ・変化が起きるときに必要なことは、考え方の交代、世代交代 ・明治維新と第二次大戦後は、日本の枠組みが大きく変わり、大きく伸びた時期。若者が活躍できた時期。GHQもアメリカでは実現できなかった真の民主主義国家建設という 理想に燃えた若者が中心だった。 ・経済が肥大化する一方で、社会・政治システムの整備や市民の成熟度が追いつかなかった ・1990年代のアメリカで犯罪発生率が急激に下がったのは「NYの割れ窓理論」のおかげといわれるが、最大の理由は女性の中絶が合法化されたから。 ・自分の時間は自身のセーフティネットを作るためにある。家族との団欒、友人との交流、自己投資、体力作り。自分の居場所をたくさん作る。周りの人に必要とされるようにする。 ・従業員を大切にしなさい、従業員に接したように、従業員は客に接する ・仲間が増えるに従って、山は動いていく ・政治家が選挙区向けにやることは特殊利益団体を基盤とした後援会作り。政治家にとって一般国民は所詮は浮動票 ・マニフェストに数値目標と期限、優先順位づけを政党に求めることで、実現度合いを監視しやすくなる。少ないコストと労力で済む ・教育システムを同調思考から目的思考に転換させる ・オランダ、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーなど有職女性の比率が高い国では出生率も高い ・総労働時間の規制により女性の有職率を上げ、共働きできるようにすれば、出生率が上がり、少子高齢化が緩和され、消費も活性化する。余暇の時間も増え、選挙や政治活動への参加も可能になる ・業務の効率化を行なう専門チーム。誰かが賢い工夫をしていると、ベストプラクティスとして表彰し、他の人に指導 ・産業構造の変化のスピードについていけない経営者。ゆで蛙状態。そんな企業は緩慢な死を迎える。 ・自分が属している業界はどれくらいの成長が見込めるか、自社は業界内で優位な立場にあるか、市場の競合状態は厳しいのか、自社の強みと弱みは何かを分析 ・どの業界がどのような人材を求めているかを把握 ・自分マーケティング活動:自社内、転職市場で自分をどんなポジションに位置づけるか ・ケーススタディ・マラソン:様々な人から教えを受け、本を読み、疑似体験を積み重ねる(⇒著者のオフィシャルサイトで公開) ・自分が今までやってきたことで、会社に最も大きな利益をもたらした活動と、そこで行なった自分ならではの活動内容。それがスキルとしてアピールできるか。体系的な知識と経験に 裏付けられているか。再現性があるか。 ・「ビジネスレベルで読み書きできる英語力」はセーフティネットになりうる。英語による情報収集や市場開拓ができる。管理能力、営業能力、プロジェクト進行能力なども同様。 ・ポータブルスキルの身に付け方:他業界の事例を学び、自分の業界で利用できるか考える。自分の仕事を体系化、普遍化。 ・外食産業など流行廃りが激しい産業では3年以内に投資が回収できなければ失敗 ・日本企業のビジネスモデルが短命なのは、それが改善であり、創造ではないから ・ビジネスモデルの5つの要素(買い手の交渉力、供給側の交渉力、新規参入、代替品、業界内の競争)すべてに同時に影響をあたえているのがインターネット。 ・動画配信ではテレビ番組移譲にインパクトのあるコンテンツをユーザが生む可能性がある ・マイクロトレンド:トレンドの兆し ・DeNA社は自己否定を何度もする仕組みが社内に備わっているため、変化に強い。日常業務の中で自己否定を継続的に行い、小さい変革を繰り返す。 変化の前に自己否定をして能動的に変わることで、望ましい変化を積極的に作っていく。変化を仕掛けていく。先回りして「未来自分」を自分で作る ・自社のビジネスを攻撃する側だったら何をするかを考え、それを他社に仕掛けられる前に自分たちでやることで、ビジネスモデルを強化する ・株式公開後も成長し続けるベンチャーは「変革型の経営者がいる会社」。失速するのは市場の成長に乗っただけのまぐれの会社。 ・経営者の視点で考える:ビジョンと目標。マーケティング。周りにやりきらせる実行力 ・未知の顧客は現在の仕事の延長線上には存在しない ・経営者の実行力とは、従業員や取引先に実行させる力 ・労働慣行の柔軟性の確保。会社の事情、家庭の事情、個人の事情のどれをも共存させる働き方が求められる。多様な働き方を受け入れる。労働環境を変えなければ企業も個人も共倒れになる。 ・製造業の派遣労働者の増加は、技術の進歩により熟練工の必要性が減ってきたことが原因。派遣労働の規制を強めても効果はない ・会社に自分が望むワークスタイルがなければ自分で作り出せる会社。新しいポジションを作って、そこに異動することを認める ・製造業で柔軟性の高い働き方をするには、多能工化と労働のモジュール化(規格化することで交換可能になる)がキーワード ・仕事の見える化。アウトプットの見える化、プロセスの見える化。成果物の共有、再利用。仕事は誰にでもできることまでに普遍化して初めて完了する ・批判が起こるのは社会が敏感に反応しているサイン ・多くの人たちの思いが政府のリーダーの気持ちをも動かす。社会の変化も、その始まりは一個人の意思と行動 <その他> ・今の日本はタイタニック号 -目次- 「チェンジメーカー」になろう 「シルバー資本主義」を打ち破ろう 「なごり政治」を改革しよう 政治家に政治を預けるな 結婚のすすめ ――「35歳独身限界説」とは何か? 「労働一神教」から抜け出そう 勝間流「転職必勝法」 「終身雇用神話」にだまされるな 「ビジネスモデルの陳腐化」にどう対抗するか 「本当の経営者」を育てよう 「男女共同参画社会」が日本を幸せにする |