読書メモ

・「上級の勉強術 ―なるほど、こんな方法があったのか
(深川太郎 :著、明日香出版社 \1,300) : 2009.01.17

内容と感想:
 
最近、勉強法の本に興味があって色々読んでみている。 成功している人は一体どんな勉強法をしているのかを知りたいし、 自分に合っていれば取り入れたい。自分のやり方は間違っていないか確認もしたいのだ。
 著者は経済評論家、経営コンサルタントという方。 本書はこれまで読んだ本に共通する部分が多いと感じた。 テクニック的な部分は著者自身が編み出したものであっても、所詮人間が考えることだから他人も同じことを考え出した可能性もあるだろうし、 他人から教わったものもあるだろう。飛躍的に脳が活発になったり、頭が良くなったりする簡単な方法などないのだ。
 本書ではテクニカルな部分よりも「考え方」を中心に書かれている。 ハングリーになれ、危機意識、甘えるな、自分を追い込め、と言うようにまずは意識改革から実になる学習が始まるのだ。 結局はものの考え方一つで勉強に取り組む姿勢も生き方も変わってくるということだ。
 5、7、8、9章などはタイトルの「勉強術」とは関係なさそうなテーマだったりするが、突っ込みはこれくらいにしておく。

○印象的な言葉
・目標達成の効率性
・依存心、不満型人間からは何も生まれない
・本はどこに何が書いてあるかを調べること。必要なものだけを読む
・著者はその道のスペシャリストで、極めて質の高い人のものを。読ませ方やまとめ方が上手い人。吸収しやすい本。 本を多く出している人(読者の支持が多い)。売れ筋。
・歩くことで気分転換。血流も良くなる
・5W1Hを意識して読む。プレゼンにも応用がきく
・広告で企業活動の活発度が見える
・調べる行為自体が勉強
・自分の課題をブログで公開し追い込む。経過も報告する。読者に監視してもらう
・自然に逆らわない生き方。地球の自転、日の出・日の入り
・自分の都合で相手に迷惑を掛けられない
・全ての企業活動は「不便の解決」「より快適に」
・夜考えたことはプラス思考でないことが多い。気持ちは時々刻々と変わる。強気弱気が交差。
・現場主義:自分が動いてみて反応が分かる
・辛い時期はもがかない。気持ちに素直になり流れで生きていく。
・街はヒントで溢れかえっている
・相手の立場でものを考える
・何か出来ることがあったらお手伝いさせてください
・緊張、不安、イライラなどからは良い考えは浮かばない
・誰もが賛成するようなものは斬新さがない
・社員一人一人が学ぶ。それが会社の価値を高め、その上に初めて価値の創造が可能となる
・仕事は計画より早めに終える。見直しが出来る。万一失敗してもやり直せる余裕。突然の飛び込みの仕事でも悠然とこなせる。
・日々、全力:今、このときを大切にする
・今やっている仕事と同時に、その先にある仕事の仕込みをしておく。更に空いた時間で将来の構想を練る

-目次-
1 「勉強力」は考え方で大差がつく
2 驚きの「速読勉強術」はこれだ
3 圧倒的に速い「新聞読破術」
4 これぞ「インターネット」活用術
5 すべては「朝の作業」で決まる
6 すごい「企画が生まれる」勉強術
7 交渉の達人になる為の「交渉術」
8 効率を上げる「会議術」
9 頭のよい「メール対応術」
LAST PART 「仕事の達成術」はこうせよ