読書メモ
・「資格三冠王がこっそり教える「超速」勉強法」
(黒川 康正:著、PHP研究所 \1,200) : 2009.01.31
内容と感想:
自らを弁護士、公認会計士、通訳の「資格三冠王」を謳う著者が明かす勉強法。
仕事や家庭を持ちながらこれらの資格を取得するために、どのような工夫をしてきたかがヒントになる。
資格試験の合格だけを目的とした勉強法ではなく、あらゆる学習に役立つだろう。
とにかく時間を有効活用して学習のための時間を確保するのが基本。
どんなに短い隙間時間も利用し、トイレや信号待ち、電車待ちの時間も学習カードを見たりする。
食事をしながらBGMの代わりに英会話番組や英語のDVDを見たり、テープやラジオを聴いたりして耳を英語に慣らす。
子供と遊びながら、歩きながらとか「ながら勉強」も駆使している。
目から鱗と感じたのは本を加工してしまうという技。本をバラバラにすることも辞さない潔さ。
本を使い込んで、使い切ることで学習効果は高まることだろう。
本書は勉強のための様々な著者の工夫が散りばめられているが、目的意識や目標を持って取り組むことで、
自ら勉強法も編み出せるし、新たな工夫もできることが分かる。
発想次第でいろんな場所や時間を学習に当てられそうだ。
○印象的な言葉
・アクセスタイム:必要とする情報へたどり着く時間
・クロスリファレンス:双方向参照、相互参照。参照すべきページを書き込む
・因数分解:やるべきことを細かく分解
・人から学ぶ。情報源としての人、人脈
・子供やペットとの遊びも学習にする。子供に英語で話しかける
・トイレを書斎に。本棚、カセットテープ、筆記用具、メモ帳を備え付ける
・時間感覚:一分あれば何が出来るか?やれることはいくらでもある
・身体の部位や電車の駅などに関連付けて記憶。
・英語で考える習慣付け。歩きながら英語で話す。あらゆるものを英語で説明してみる。
・無意味な時間を作らない工夫
・学習用カードを持ち歩く。時間があるときに取り出して読む。名刺サイズ
・本の加工:本を使い切る。使い込む。
・完全主義は何も学べない
・ツリー方式:本の内容をブロックに分解。系統樹。それぞれの項目の全体の中での位置づけを考える
・英字新聞:英語の海に身を浸す。眺める、好きなところだけ読む。続ける。慣らす。身近にする
・勉強気分を避ける。軽い気持ちでリラックスしてやる
・洋書:分からない言葉があっても見当をつけながら読み進める。意味を類推する力を付ける
・新技術の利用は先駆者として、有効なやり方を模索。ノウハウも蓄積
・ヒモ栞:複数の色の刺繍糸を背表紙に付けて栞にする
・いちいちノートなど作らず、本の余白に書き込む
・秩序ある混乱
・26穴パンチ、B5サイズのバインダーにファイリング
・メモ:見出し、日付、出展
・英語をBGM代わりに聴く。英語のシャワーを浴びる。食事の時間など。潜在的に理解。
・英語の歌を歌う
・ナポレオンは3時間睡眠だったが、よく居眠りをしていた
・「また、○○で会えるのを楽しみにしています」、「○○で会いましょう」、「ご活躍をお祈りしています」
※アイデア:
・英単語リストをトイレの壁に貼る。トイレに入ると自動的に英会話のテープが回る
・本のポイントがリストのように整理されているページはスキャンして保存しておくほうが、手入力より楽
-目次-
1章 時間がなかったら作ればいいじゃないか ―起床から帰宅するまでの「時間有効活用法」
2章 環境が悪ければ、改善すればいいじゃないか ―帰宅から就寝までの「能率アップ法」
3章 やる気が薄れたら、仲間を使えばいいじゃないか ―やる気を起こす「休日積極活用法」
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