読書メモ

・「精神科に行こう! 心のカゼは軽ーく治そう
(大原広軌:著、藤臣柊子:マンガ、文春文庫PLUS \552) : 2004.05.15

内容と感想:
 
著者は27歳でパニック・ディスオーダー(パニック障害)を発症し、様々な治療法を試み、ようやく巡りあった信頼できる精神科の先生によって快方に向かったという経験の持ち主。その彼が気楽に精神科に行って、早く治療したほうがいいよと勧めている本。マンガ担当の藤臣氏も同じ病気のようだが、読む限りでは鬱病のほうが強いらしい。最後で解説を書いている中島らも氏も鬱病だったことを告白している。
 こんなにパニック障害って過激な病気なのかと思うほど、大原氏のはその症状が重かったらしく歯茶目茶な行動は可笑しいようで怖くもある。しかし精神科の先生に言わせればパニック障害なんて軽い方で、通院医療費の公的負担を受けられるほどの症状ではないという。受け狙いで書いているとしても大原氏の症状はキツそうな印象を受けた。パニック障害は進行性があるため、やはり早期治療が効果的なようである。そして医師と薬との調和のとれた関係が大切だそうだ(らも氏)。
 精神科の敷居を低く感じさせてくれる本。
 そろそろヤバイかなと最近、思い始めている自分。

-目次-
1 突然の暴風域突入!!
2 治療法バトルロイヤル
3 精神科スゲェぞ日記
4 クスリを巡る人々
5 高い空

更新日: 04/05/24