読書メモ

・「オープンソースを理解する
(秋本芳伸、岡田泰子:著、ディ・アート \1,800) : 2004.09.23

内容と感想:
 
Linuxの名が広がると共にオープンソースという言葉も知られるようになってきている。しかし、それらの本質は果たして理解されているのだろうか?私も怪しい。うまく説明できない。メリット、デメリット、・・。オープンソースと、フリーソフトウエア財団(FSF)の後押しするフリーソフトウエアとの違いも理解できていない。
 最近はオープンソースが最適、最善であるとの幻想すら生じているように感じられる。本書は2004年初めに出た本で内容も割りと新しい。目まぐるしく変化するITの世界。オープンソースの思想、現状、課題、等々、を分かりやすく説く一冊。
 一番興味あるのはオープンソースを如何にビジネスにうまく利用できるか、果たしてうまくいくのかという点。読後感としてはオープンソースの良し悪しは分かったが、課題も多い。ライセンスにも注意する必要がある。しかし、この波に乗らない手はない。うまく活用したいもの。

-目次-
第一章 オープンソースの概要
第二章 ソフトウエアの知的所有権と分類
第三章 オープンソースの軌跡
第四章 オープンソースのメリット
第五章 オープンソースの現状
第六章 オープンソースの課題

<ポイント>
・オープンソースソフトウエアに無償の概念はない
・フリーソフトウエアはオープンソースの原点だが同一ではない。フリーソフトウエアでは派生物もソースを公開する必要がある(専有できない)
・オープンソースは著作権を放棄していない
・オープンソースでは総コストが安上がりとは限らない
・オープンソースプロジェクトによる開発はテーマ、リーダーの魅力が大事
・ライセンスにはGPL以外に様々な形態がある

更新日: 04/09/26