読書メモ

・「会議革命
(齋藤孝:著、PHP研究所 \1,200) : 2004.05.13

内容と感想:
 まず著者は言う、「日本経済をダメにしている元凶のひとつは会議だ」と。日本のあちこちで行われている会議がダメだから、日本経済もダメなのだと。本書はこれまでの会議がダメだった理由を示し、会議をよりクリエイティブで有意義なものにするための具体案を示している。会議に参加した誰もが無駄な時間を過ごしたと後悔しないためには、会議とはどうあるべきかを考え直させられる。
 会議にもいろいろあるが、”連絡”会議などというものはそもそも会議とは言えない、単なる報告会ならメールで十分で時間の無駄だ、というのは誰もが賛成だろう。何かを決めるために会議はある、との共通理解がなければ人的資源の無駄としか言えない。
 第T部で会議の改善ポイントを十の法則として提案している。第U部では著者が提唱するマッピング・コミュニケーションを用いた会議スタイルを提案している。マッピング・コミュニケーションというコンセプトは先に読んだ本「ストレス知らずの対話術 〜マッピング・コミュニケーション入門」で理解していたので会議への応用は違和感はなかった。ポジショニングについても同じ本に書かれていた。いずれもすぐにでも実践できるアイディアばかりである。
 会議リーダーという概念も新しい。単なる司会・進行役ではない。会議をマネージメントしなければいけない。結果の出るテーマを設定し、制限時間内に結果が出るように方向づけし、しかも参加者の誰もが充実感を味わえる会議にする段取り力が必要だ。また、「会議はスポーツである」という概念も面白い。サッカーチームのように会議ではゴールを決める気持ちのない参加者は不要である。全員がストライカーである必要はなく、それぞれに役割も異なる。参加者全員がチームとして一体感が感じられる会議は理想的である。

-目次-
序 会議革命とは
第T部 会議革命を起こす十の法則
 法則一 とにかくアイディアを出す
 法則二 「結果の出やすい」テーマ設定をする
 法則三 三色に色分けして、聞く・話す
 法則四 インスパイア・アイテムを用意する
 法則五 身体のモードを切り替える
 法則六 他人の脳ミソを使う
 法則七 ホワイトボードに書き込む
 法則八 スポーツ感覚で臨む
 法則九 全員の顔が見える位置に座る
 法則十 何かを決めてから会議を終える

第U部 会議革命
 第一の革命 ポジショニング
 第二の革命 キーワードシート
 第三の革命 マッピング・コミュニケーション

更新日: 04/05/16