読書メモ

・「暗号攻略ガイドブック
(第二 I/O編集部、工学社 \1,600) : 2004.11.27

内容と感想:
 
仕事で必要に迫られて暗号技術を勉強し直すことにした。特に暗号化方式に興味があり、理解を深める本を何冊か入手。そのうちの一冊。本書の内容は多少マニアックな印象。実用面にも目を向けていて、ツールの説明にも言及している。
 現在、実用化されている暗号化方式には数学的な理論を元にしたRSAのようなものが主流。RSAの仕組みも簡単な例を挙げて分かりやすく説明されている。(実装方法までは示されていない)
 PGPは暗号メールとして知られている。普通の電子メールはその気になれば簡単に盗み読み可能。メールを暗号化するもの。
 SSL/TSLはWebの世界では普及している。電子透かしや量子暗号などの比較的新しい技術にも話題は広がる。最後のスパイウエアは暗号からは少しそれる気がするが、PC上に潜んでユーザが入力するパスワードの入力などを監視しているものもあり、広くセキュリティという括りでは忘れてはいけないだろう。

-目次-
・暗号の基礎理論
・PGPの仕組み
・「暗号と数学」入門
・暗号解読技術の分類
・SSL/TSLに関する技術的解説
・暗号製作・解読ツール
・暗号と歴史
・電子透かし技術の解説
・量子暗号入門
・暗号を読み取るスパイウエア

更新日: 04/12/04