読書メモ

・「スペシャルウィークのつくり方」〜ダービー馬の生産・調教・レース
(別冊宝島編集部・編、 \680、宝島社新書) : 2001.12.04

内容と感想:
 
ダービー馬スペシャルウィークは如何にして生まれたかを、それに関わった6人の目から綴った一冊。1999年末の有馬記念を最期にターフを去った名馬スペシャルW(G1を4勝)は引退後も、サンデーサイレンス系の種牡馬として活躍が期待されている。

・競馬場編 - 騎手 武豊の興奮(島田明宏)

スペシャルウィークは武豊を初のダービージョッキーに導いた。

・調教編1 - 調教師 白井寿昭の挑戦(乗峯栄一)

血統にこだわった、競馬サークル外の出身、異色の調教師。彼は99年の秋の天皇賞ではレース前のパドックで、鞍上の武豊に「おめでとう」と声をかけたという。

・牧場編1 - 生産 - 生産者 小野田一族の執着(望田潤)

生産者・日高大洋牧場の小野田家の血統のこだわりからスペシャルWは生まれた。

・牧場編2 - 育成 - 育成担当者 プライス・ティナの困惑(村本浩平)

名馬になると直感しつつも、牧場の育成担当者の限界で、スペシャルWと別れなければならない現実。ニュージーランド出身の女性スタッフには彼はどう映ったのか?

・調教編2 - 調教助手 村田浩行の満足(旭堂南太平洋)

若き調教助手・村田はパドックでのスペシャルWを引いていた姿が記憶に新しい。寡黙な彼も担当のスペシャルWには笑顔で声をかけたという。

・種牡馬編 - 種牡馬ビジネスの第一人者 吉田照哉の思惑(後藤正俊)

社台の馬が走らないレースがないほど、社台グループの息のかかった馬なくしては競馬が成り立たない情勢。種牡馬入りしたスペシャルWへの期待のほどは?

更新日: 01/12/05