読書メモ  

・ザテレビジョン文庫「絶筆 −大川慶次郎」(大川慶次郎・著 \476、角川書店)


はじめに:
昨年暮れ、12月21日、有馬記念を前に亡くなった”競馬の神様”こと大川氏の遺言とも言える書。大川さんが娘の智絵さん(最近、フジテレビのプロ野球ニュースの競馬予想にも出演している)に語るような形式の構成。

内容:
大川慶次郎、ここが凄い!?
・パーフェクト予想(4回)
・あのシンザンに本命(◎)を打たなかった

競馬界への提言(改革案)も多い、日本競馬の発展を常々真剣に考えていた

・西高東低への苦言
・勝ち鞍の少ない騎手、調教師への苦言
・能力検定試験制度
・三歳戦の見直し
・番組の見直し(開催時期、場所)

小説家・菊池寛(「日本競馬読本」なんぞを執筆していたとは!)が大川にとっての「競馬の神様」

箱物(ハード)を重視するJRAの姿勢を批判>お役人的な思考>中味(ソフト)の充実を!

感想:
馬券を買う者の一人として耳が痛い言葉が多い。
馬券作戦に役立つ情報も多い。
個人的には馬券も当てたいが、大川さんが望んでいたようにもっと面白いレースが見たい。
この本の本論とはずれるが、一部に出てきたクローン競走馬の話題にふと考えさせられるものがあった。もし出走が認められるなら、血統がものを言う競馬はどうなっていくのだろうと。特にサイレンススズカの天皇賞・秋(平成10年)レース中の故障後の安楽死処分を知って考えたことを思い出した。もしクローンや人工授精による種付けが許されるのであれば、単に処分するだけでなく、少しでも名馬の血を残せたらと。これは誰もが思うことだと思うし、実際JRAが極秘でこれに取り組んでいたとしてもなんら不思議はない時代になっている。

更新日: 00/06/11