.「エリック・クラプトン物語」 | |
友人のエリック大好き人間の話です。友人は「来日コンサートはすべて行く」を原則として、当然のこととしてすべてのCDを持ち、会社の机には、「エリッククラプトン様」の写真を飾ってある。そんな彼が名古屋に転勤になった頃のことです。 とある筋から、彼は貴重な情報を得た。名古屋公演の前日にクラプトンが泊まるホテルを知ったのです。当然彼は、すべてに優先してホテルで彼を待つ作戦に出た。初日は一日待ったのに残念、会えることは出来なかったが、夜は彼のコンサートに行って、満足した。翌日は、奥さんを連れてホテルのロビーのコーヒーショップへ、とそこにクラプトンがコーヒー(多分)飲んでいる。彼は平静を装って近からず、遠からずの位置のテーブルに座りコーヒーを頼んだ。時期を見計らい、サインをもらいに行った。もう、夢心地、、ところがクラプットン応えは「NO」。がっかりして奥さんの元に戻り肩を落とした。まーいいや、彼と同じ空間を共有しているんだ、と気を取り戻した時、クラプトンがテーブルに近づいてきた(多分かっこよく)。「さっきはごめんね、打ち合わせ中だったのでね、仕事中だったんだ。サインがほしいのかい?どこにすりゃいいんだ?ここかい?名前は?」と言ったかどうかは知らないが、そんなような感じで、クラプトンはサインを書いてスタッフと(かっこよく)出て行った。 |