私の好きなJAZZ
独断と偏見の私の評価(好きな度合い)は★印で、、
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ジャズの雑誌や本


★★★★ No.1  フィニアス・ニューボーン・Jr//Please Send ME Someone To Love
ここ、数年いや数十年一番気に入っている一曲が入っている、私のベスト1アルバムと言ってもいい。LPを購入したのは20年前か?当時から針を落とした最初の曲の始まりがたまらなく、聞くたびに震えた。とにかく一度聞いてほしい、フィニアスのピアノはもちろん、レイブラウンのベース、エルビンジョーンズのドラムとも「だれないけだるさ」とでも表現したらいいのか、、。
特に最初の一曲目を是非!!Please Send Me Someone To Love
ベースの入り方がたまらない!

余談:当時(昭和40年代)の秋葉原、日の丸電気(現、石丸電気レコード館)の店員の名札には出身県名が書いてあった。JAZZ売場担当の岩手県出身の彼女は今どうしているだろうか?
★★★★ No.2 オスカー・ピーターソン//Hello Herbie
JAZZ PIANOはピーターソンに始まり、ピーターソンで終わる」とは私の言葉だが、私がジャズにのめり込むきっかけの一枚。小さな新聞記事だった、朝日新聞夕刊のレコード紹介欄(たしか、イソノテルオ氏)を読んで始めて購入したJAZZレコード。翌日、秋葉原の日の丸電気で買ったことを覚えている。当時、私はアメリカンフォークソングを聞いていたがフォークに少々飽きてきたかな?と思っていたからだろう。

余談:このLPをきっけにしてジャズ好きになった私は、ジャズレコードを買うためにアルバイトをした。しかも秋葉原の紙屋でトラックの運転手。給料もらってそのまま日の丸電気へ。LPを買うとつく金券を沢山集めた。
★★★+4★(敬意を表して) No.3 オスカー・ピーターソン//Night in Vienna
このアルバムの聞き所は、なんといっても「最初の拍手」58秒のイントロです。ここだけ何回繰り返し聞いたでしょうか?全員がスタンディングオベーションでJAZZの巨人を迎える姿が目に浮かびます。私はこの観客が好きだなー。上のNo.2のアルバムと聞き比べれば、テクニックは歳と共に衰えてるけど、以前に増してJAZZを愛する心意気、情熱、より深い人間愛すら感じてしまう。バックをつとめる3人が彼をいかに尊敬しているかも感じられ良い感じ。私にとって長い間ピーターソンを聞いてきて良かった、JAZZを聞いてきて良かったとしみじみ思う一枚。04年のコンサートでこのアルバムの曲を聴いた、上にも書いたとおり、ただただ涙でした。ちょっときざにありがとうピーターソン。

余談:コンサート前に有楽町交通会館前の中華料理店で食べたラーメンが意外に美味しかった。★★★
★★★★ No.4 ビル・エバンス//Interplay
エバンスのアルバムは数多いし、名盤と呼ばれるものも多く存在する。そんな中でこの「インタープレイ」を最初に取り上げたのは、記念すべき最初に買ったエバンスのLP。ジャズ入門当時は、「スイングジャーナル」誌の評価を見たり、御茶ノ水のジャズ喫茶で聞いて気にいったものを選んでいた。失敗もあり、予想外の大成功もあり、これは、何故買ったのか覚えてないが、、。その後、買い集めているうちにジャケットを見ると何となくどんな演奏かを想像できるようになって来たような気がした。今のCDはLPと同じデザインでも、なにか伝わってこないような、、便利にはなったけれどちょっと寂しい気がする。今聞いても新鮮ですばらしい、2005年の今でも十分聞き応えのある一枚。40年以上前の録音とは驚きです。

余談:
当時は、友人のLPをオープンリールでコピーした。LPは2000円以上したから、学生にとっては1週間分の昼飯代。友人と相談して、同じものを買わないように事前に打合せをした。今や、当時のLPがCDになり1000円から2000円程度ですから、いい時代になったなーと思う。
★→★★★★(今) No.5 マイルス・デイビス//Bitches Brew
前評判がすごかったアルバムで「ジャズ好き」を自認しているものとしては、買わないわけにはいかなかったLP2枚組み。家に帰って早速針を落とししばらくして「コリャなんじゃ」「大失敗」と思った。ジャケットだけはかっこいいので「飾るしかないなー、、」と自分を慰めた。それから全くと言っていいほど聞かなかったと思う。ほぼ20年後の1990年頃になって聞いたところ「コリャなんじゃ、すごいじゃん!!」とマイルスに遅れる事20年、やっと聞けるようになった。マイルスはすごい!20年先を行っていた!!!と感心した次第。今の若い人の感想を聞きたいものです。いいぞ!

余談:私の自慢@「マイルスのコンサートに行った!生のマイルスを聞いた!」こと。昭和40年代に静岡市の駿府会館で、確かに聞きましたゾ。ステージで彼はずっと下ばかり見て吹いていた。音響が最悪の会館なので音はともかく生マイルスの姿だけで大満足。
★★★★★ No.6 チック・コリア//Return To Forever
このアルバムをはじめて聞いたとき、「俺たちのジャズだ」と思った。何か新しいものを感じたし、同じ世代感を感じた。それまで聞いていたジャズは先輩世代に対する何かしら尊敬の念を持って聞いていたかもしれない。オーバーに言えばバッハやベートーベンを聞くような感じに似ていたかも知れない。とにかくこのアルバムはかっこよかったし、どっぷりと浸れる音の連続だった。聞きまくった、という表現がぴったりなほど、聞いた。これは私の勝手な解釈だが、マイルスのBitche Brewに参加して、「すごそうなジャズだけど、ちょっとわかんねーなー、、、」と思いつつマイルスから誘発されも作ったような気がしている。最近、私がチックコリアと同じ誕生日だという事を知った、ちょっと嬉しい。
★★★★★ No.7 ミッシェル・ペトロチアーニ//Solo Live
ピアノソロアルバムは、多くのプレーヤーが出している。エヴァンスもいいし、モンクも、チックコリアだって、いいぞ!でも、ジャズ聞き何十年の私にとっては最近知った、「ミッチェル・ペトロチアーニ」(名前を覚えるのに時間がかかった)のソロは良いね、。たまんない。このアルバム聞きながら飲むウイスキーはどんなに安くても美味い。彼をもっと早く知りたかったと思った。このアルバムをきっかけに色々とアルバムを集めたが、これが私のお気に入りの一枚になった。数年前、青山のブルーノートでライブがあることを知っていたが行けなかった。その後、間もなく彼は死んでしまった、行かなかったことを悔やんだ。彼の死後、青山ブルーノートライブのCDが発売され、新宿タワーレコードの手書きのPOPに、「このCDを買うよりこのライブに行った人は何百倍も幸せだ、、」みたいなことが書かれていた。そのコピーに感動した
★★★★ No.8 サド・ジョーンズ&メル・ルイス//セントラルパークノース
友人が初めて買ったビッグバンド。聞かせてもらってビッグバンドもいいなーと感じた。ビッグバンドのいいところは、各プレーヤーが楽しそうに演奏している事が伝わってくる。そこがいい感じである。軽快で楽しそうだ。こちらも何かしながら聞くのには良い。大嫌いな部屋掃除をしながらよく聞いたものである。
コルトレーンなどは、サー聞くぞ、とこちらの体調も整え、じっくり聞く構えをしないと聞けない。聞くのにも体力がいるし、途中で聞くのをやめられない、なぜか途中でやめると申し訳ないような気がする。その点、このアルバムは気楽に聞けるし、一緒に演奏している気がする。思わず口笛で参加してしまう。その後行った、ニューヨークのセントラルパークサウス(?)で、セントラルパークノースが聴こえてきた。
★★★★ No.9 渡辺貞夫//ROUND TRIP


ジャズって面白いもので、いつ聞いても新鮮に聴こえる。1970年の録音で、もう35年以上経っているのに、久しぶりに聞いても良いなーと思う。このアルバムは又メンバーがすごい、チック・コリア、ミロスラフ・ヴィトラス、ジャック・ディジョネットだ。特にミロスラフ・ヴィトラスは当時”天才若手ベーシスト”といわれていた、今いくつになったんだろう、と調べてみたら1947年うまれだ、当時23歳、来年還暦か、、。渡辺貞夫が1933年生まれ、当時37歳、今や73歳。さてチック・コリアと私は同じ誕生日で8歳年上だから今年64歳になる、当時は29歳か。みんな年とったなー。
余談:ピッピーに憧れていた友人は当時、このアルバムを「TRIP」用??に聞いていた。
★★★☆ No.10  ハーブ・エリス&ジョー・パス//Two For The Road
ちょっと渋いところで、ギターのデュオなんぞいかがでしょうか?No.2で紹介した、ピーターソンの「ハロー ハービー」のハーブ・エリスとジョー・パスのしっとりとした粋なアルバム。さて、同じ楽器でプロが競演する時って、相手のほうが上手だなーとか、下手だなーとか思わないでしょうかしらん。CDなので、表情が判らないけれど気が弱い私なんぞがもしも演奏していたら、相手の顔色を伺いながら演奏するのかなー、、。まー、かけ合いが聴き所なんだから、ボケと突っ込みを聴く感覚で楽しむ事も出来るわけであります。ハーブ・エリスを知ったきっかけは、ピーターソンのハロー・ハービーのアルバム、ジャズの面白さはこんなところにもあって、1人のミュージシャンが色々なアルバムに顔を出しているつうことは、色々な組み合わせが楽しめるし、同じ曲を色々な人がやっている。今は、パソコンで便利になったが当時はレコードノートを作って、演奏者、曲目などこまめにつけたものだな、、。
★★★★★ No.11  ビル・エヴァンス&ジム・ホール//アンダーカレント
私の頭の中では、ハーブ・エリス、ジョー・パス、そしてこのジム・ホールの3人は同一人物のように、混同してしまう。それはともかく、好きなピアニストの1人ビル・エバンスは一度も生に接したことがないなー、残念。一度生で聞きたかった、というより体験しておきたかったなーと思う。生のいいところは、きざに言えば、同じ時間と空間を共有する事だと思う。このアルバムはそんな気にさせてくれる。このLP(CDも持ってはいるが、これはLPで!)は1曲目に針を落とし最後まで聞く、これが正しい聞き方と信じている。A面が終わったら、「ハ〜、、フ〜」とため息をついて、B面も同じようにしなきゃダメ。別にコルトレーンを聞くときみたいに、眉間にシワを寄せる必要はない。
余談:息子から借りたCD「A Tast of soul Bossa」 Soul Bossa Trioは、日本人なんだと最近知った。初めてセルジオメンデスを聞いた時のような気持ち良い感じだ。でも、3千円は高いね。
★★★ No.13  山下洋輔//LIVE 1973
昭和40年代、確か46年かな、学園祭で山下洋輔トリオの生を聴いた、初代トリオで中村誠一がサックスだった、(その後ミジンコの坂田氏に替わったように記憶する)。いやーすごかった、めちゃくちゃのようで、めちゃくちゃじゃない。フリーのようでフリーじゃない。分からないようで、分からなくもない。ドラムの森山氏がスティックを折って、「ウォー」と叫びながら新しいスティックに替えていたことを鮮明に覚えている。相撲は日本人のものだ、ジャズはアメリカのものだと信じていた私は、「日本人のジャズ」に目覚めた時でもあった。高見山のデビューはいつだろう?調べてみたら初土俵は昭和39年だ、。昭和46年は西小結で、 4勝11敗とか。その頃から、外人力士と日本人ジャズメンを理解し始めたかもしれない。2代目トリオのこのアルバム、ロックファンも(相撲ファンも?)いいと思うけどなー。
余談:友人の洋輔ファンは子供の名前を洋輔にした。親戚の従兄弟のかみさんも洋輔ファンで子供に洋輔と名付けた。団塊ジュニアには「洋輔」が多いんじゃないかな。
★★★ No.14  上原ひろみ//
日本人ジャズ、渡辺貞夫、山下洋輔ときたところへ、突然上原ひろみ。息子が「まー聴いてみろ」と渡された。オスカー・ピーターソンのライブで前座をすると聞いていたので、予習のつもりで聴いてみた。第一印象は「個性があるな〜」だった。今まで聞いたことがないピアノだな、コリャ。最近の日本人、且つ女性ジャズウーメンの方々はすばらしい。サックスのあの子(名前度忘れ中)もすごいけれど、もっと個性が欲しいね、HIROMIちゃんは個性がありすぎ?とも言えなくはないけれどね、ないよりありすぎの方がいいねぇ。
余談:若い娘、ジャズ、日本人ということで昨年「スイングガールズ」を見た。おじさん「感動した」。ちょっと涙したね、。
余談2:矢野沙織だ、思い出した。NHKの番組で、「目標(夢?はだったか)は何ですか?」の質問に「グラミー賞を取る事です」とズバッと言った。いやーすごい、男たちよ見習え!頑張れ沙織ちゃん。

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