浄法寺桃雪邸跡
浄法寺桃雪邸跡 栃木県那須郡黒羽町大字黒羽田町
浄法寺桃雪邸跡

JR東北本線西那須野駅下車、東野バス黒羽車庫下車(35分)約2.5km。

          
03.10.28
句碑

  山も庭もうこき入るや
            夏座敷
                芭蕉


  昭和34年(1959)5月建立
浄法寺桃雪邸跡句碑
句碑説明板

 松尾芭蕉と曾良は元禄2年4月4日(陽暦5月22日、1689年)に浄法寺図書(俳号桃雪)に招かれた。「おくのほそ道」によれば、「黒羽の館代浄法寺何がしの方に音信る、思いがけぬあるじの悦び、日夜語つづけて伝々」とある。一族をあげて歓待したのでずい分居心地がよかったのだろうか、黒羽で十三泊、あしかけ十四日の長逗留であった。わけても桃雪亭に八泊した。
芭蕉は、桃雪のため次のような挨拶の句を詠んだ。
曾良の「俳諧書留」に
    「
秋鴉主人の桂景に対す
     山も庭にうごきいるるや夏ざしき

 浄法寺何がしは、那須の郡黒羽のみたちをものし預り侍りて、其私の住ける方もつきづきしういやしからず。
 地は山の頂にささへて、亭は東南のむかひて立り。奇峰乱山かたちをあらそひ、一髪寸碧絵にかきたるようになん。水の音、鳥の声、松杉のみどりも こまやかに、美景たくみを尽す。造化の功のおほひなる事、またたのしからずや」とある。
 桃雪主人の開け放した夏座敷に坐して遠くの山や前庭の佳景に対していると、山も庭も青々としてそよぎ、さながらこの座敷に入り込んでくるような躍動した生気が感じられるとの意であろう。
                     
芭蕉の里     黒羽町
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 芭蕉の里説明文については、黒羽町産業観光課佐藤様にご協力いただきました。有り難うございました。