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万葉の小径


万葉の小径 蒲郡市西浦町稲村地内
万葉の小径



JR蒲郡、サンライズバスで西浦温泉前、100m。


阿礼の埼歌碑     巻1-58  高市黒人


    万葉歌碑


    歌碑建立 昭和41年(1966)


  いずく に か   ふなはてす ら む   あ れ の さき  こぎた み ゆき し   たななしをふね
 何所尓可 船泊為良武 安礼乃埼 榜多味行之 棚無小舟

            ふな は            あ れ   さき   こ                たな
 いづくにか 舟泊てすらむ 安礼の崎  漕ぎたみ行きし 棚なし小舟


 いまごろ何処に泊まっていることだろう、安礼の崎を漕ぎめぐって出て行った、あの棚なし
 小舟は。


副碑

 大宝2年(702)持統天皇は10月から11月下旬にかけて三河の国に行幸なさった。その時おともをした高市連黒人の詠んだ歌である。歌中の「あれのさき」の所在についてこれを海上航行中の歌と考え土屋文明氏また御津磯夫氏はこの地御前崎をあれのさきとすべき最適地ではないかとその著「続万葉紀行」並びに「引馬野考」に詳説想定して居られる。その海上実景の印象からもこれまた尊重すべき説となるのである。  
                                  津之地直一識


 西浦温泉東の小高い山にある、稲村神社に通じる約500mほどの遊歩道に、万葉歌碑と万葉詩歌板が立てられ、万葉の小径と呼ばれている。


 沖の島、梶島などが見られ、素晴らしい眺めだ。
万葉詩歌板

巻1-41   柿本人麻呂
くしろつく 答志の崎に 今日もかも 大宮人の たま藻かるらむ

巻1-24   麻 続王
うつせみの 命を惜しみ 波にぬれ 伊良湖の島の 玉藻刈りをす

巻1-23   作者不詳
うつそを 麻続王 海人なれや 伊良湖が島の 玉藻刈ります

巻3-272  高市黒人
四極山 うち越え見れば 笠縫の 島こぎかくる 棚無し小舟

巻3-276  高市黒人
妹も我も 一つなれかも 三河なる 二見の道ゆ 別れかねつる

巻1-57   長奥麻呂
引馬野に にほふ榛原 入り乱り 衣にほはせ 旅のしるしに

巻1-42   柿本人麻呂
潮騒に 伊良湖の島べ こぐ船に 妹乗るらむか 荒き島みを

巻3-270  高市黒人
旅にして 物恋しきに 山したの 赤のそほ船 沖に漕ぐ見ゆ

巻7-1236 作者不詳
夢のみに 継ぎて見えつつ 小竹島の 磯越す波の しくしく思ほゆ