映画の記録
ガメラ2 ★★★☆☆ あーっ、ガメラが壊れていくー。
96東宝 監=金子修介 出=永島敏行、水野美紀
ギロンやジャイガーと戦っていた頃のガメラから進化してます。手が羽根になるわ、
「すごい光線」出すわ・・・。
でも、本物の自衛隊が協力してたり、ミニチュアがとても良くできてたりして、小さ
なリアリティの積み重ねが大きなウソを支えており、この映画を合格点まで押し上げて
います。
火の玉も特筆ものです。しかし、この作品が「SF大賞」では文句つける人のほうが
多いのでは?パート3は、警察と消防もぜひ協力を!!
○ 水野美紀の足
× 某社長のゲスト出演
12モンキーズ ★★★☆☆ まんまとだまされた。
95米 監=テリー・ギリアム 出=ブルース・ウィルス、ブラッド・ピット
場所の移動は多いし、過去と現在と未来がごちゃ混ぜだし。あらためて、こういう設
定は、私に向いてないことがわかりました。何度ビデオを巻き戻したことか・・・。
でも、話は面白いので、観ていて飽きたりはしませんでした。言ってしまえば、出来
の悪いタイムマシンが原因で起きるドタバタ、ですね。みんな、騙された?
「ダイハード」のBruce Willisは大好きなんですが、本作の彼の体、どうしちまった
んでしょう。怠惰な私生活が原因か?役づくりならいいけど。
ところで、「12」に意味はあるのでしょうか。誰か教えて下さい。
○ Brad Pittのキレ
× Bruce Willisのヌード
フロム・ダスク・ティル・ドーン ★★★★☆ もう、好きにして。
96米 監=ロバート・ロドリゲス 出=クエンティン・タランティーノ、ジョージ・ク
ルーニー
二部構成だと知ってても、驚きますよこれは。お怒りの方もいるでしょうが、私の採
点は、二点たす二点で計四点になります。
前半のどきどきと、後半のわくわくが渾然一体となって独特の世界観を・・・って、
むずかしい話はやめましょう。カールをつまみながら、友達とわいわい楽しみながら観
るのが、お薦めです。
ところで本作の映画館での公開風景って、どんなだったのでしょう?館内のどよめき
が聞こえてきそうです。
○ クエンティン・タランティーノ もっと観たかった
× ジョージ・クルーニー 影薄い
エグゼクティブ・デシジョン ★★★★☆ だれかー、助けてー。
96米 監=スチュアート・ベアード 出=カート・ラッセル、スティーブン・セーガル
もう少しで、五つ星付けるところだった(^^) あまりに、私の趣味にピッタンコで
す。限られた空間と時間、絶体絶命のピンチを克服する強靭な精神、心地よいドンデン
返しの数々。これは終始、制作者の手の上で、ハラハラドキドキの連続だ。難を言え
ば、いつか見た映画のシーンがついつい浮かんでしまうことか。
○ ストーリー展開
× どこかでみたことあるシーン
岸和田少年愚連隊 ★★☆☆☆ ごめんよ、ナイナイ
96松竹 監=井筒和幸 出=99(矢部、岡村)、大河内奈々子
細部のリアリティは感心するけど(野生の王国、黒部ダムなど)、99に中学・高校
生のリアリティは無し。チュンバ(矢部)の母は、大阪いや日本を代表する母の姿です
ばらしい。文句言いつつも、息子のために人肌脱いでしまう。世の母よ、みならうべ
し。千原兄弟でパート2制作中とか。こちらのほうが期待大。
ザ・ロック ★★★☆☆ 007は二度と死なない
96米 監=マイケル・ベイ 出=ニコラス・ケイジ、ショーン・コネリー
私の趣味に合います。しかし、(よくある話だけど)最初は格好良く、強い海兵隊
が、主役2人にやられてしまうのはちょっと興ざめ。街の映像や、飛行シーンはとても
きれい。最近のカーチェイスの中では秀逸の美しさ。小道具としての、ガスボールのア
イデアを考えた人は偉い。色が絵に映えてます。お約束の落っことしシーンも、しっか
りとあります。
○ 美しい映像
× 不死身の主役達
キッズ・リターン ★★★☆☆ 監督職人芸
96オフィス北野 監=北野武 出=金子賢、安藤政信
北野武監督作品ってあまり見たこと無かったけど、6作目にして完成の域に達している
感じ。特に脇役の描き方が半端じゃない。同級生ヒロシ、やくざのボス、ハヤシ先輩
と、へたすりゃ主役のキャラを喰ってます。全体を通じて、寡黙なポジティブさが魅力
なのだが、ラストの「もう終わりかな」「まだ始まってない」のセリフは、無くても十
分説得力アリです。
○ 描き込まれた脇役
× ちょっとクサイセリフ
ツイスター ★★☆☆☆ どうでもいい人間ドラマ
96米 監=ヤン・デ・ポン 出=ヘレン・ハント、ビル・パクストン
途中で寝てしまいました。人間ドラマは必要ないです。見所は、家、車の飛行シーン
か。牛もトンでたけど、なんだかねー。はっきりいって、CGによる映像よりも、実写
シーンのほうがきわだって迫力あります。ラスト近くの空のシーンも、スピルバーグ自
身の「オールウェイズ」におよびません。
○ スタントシーン
× CGシーン
ミッション・インポシブル ★★★★☆ 期待どおりです
96米 監=ブライアン・デ・パルマ 出=トム・クルーズ
某企画では96年のNO.1作品。期待どおりだけど、期待した以上ではなかった。この点
でも、期待以上だった「エグゼクティブ・デシジョン」の方が評価は上です。「ミッシ
ョン・インポシブル」の方が、話は凝っているし、見せ場は多い。でも、これは好みだ
と思うけど、私は集中力がとぎれました。途中から、何の目的で、何をしているのか、
わからなくなっていました(^^;この手の話は、単純でもいいような気がします。あと、
ラスト付近のヘリとの攻防は、ちょっとやりすぎ。興ざめします。
○ CIAへの進入
× ヘリとの攻防
ザ・ファン ★★☆☆☆ この役はこのお方しかいない
96米 監=トニー・スコット 出=ロバート・デ・ニーロ、ウェズリー・スナイプス
事件を起こすまでが長い。事件も単純すぎる。もっと、じわじわいっても良かったの
に。でも、ストレートに実行してしまうところが、この男の(結果的に)悲しい性格な
んですね。映像はさすがに見せてくれます。スタジアムの集団とか、野球のシーンと
か、雨のシーンとか、きれいだなあ。日本でこういう映画は撮れないのか。ジャンルは
サスペンスで、舞台は野球場で、シーンは雨で・・・こりゃ無理か(^^;北野武監督に期
待か?
○ 映像は一流
× 脚本は二流
エスケープ・フロム・L.A ★★★☆☆ これはこれでよし
96米 監= 出=
好きなように、やりたいことをやっていて好感が持てます(^^)サーフィンにハンググ
ライダーにバスケットボールですか、ああみえてもスポーツマンなんですね、スネーク
は(^^)ストーリー展開としては、前半の方が期待十分で楽しんで観られる分、後半の方
はあまりに類型的で退屈さえ感じます。自由がどうしたなんて、お安いメッセージも要
らないでしょう。敵方も含めて、脇役を描けばもっとよくなったのに、少し残念です。
○ 垣間みる笑いのセンス
× 先の見える戦闘
インデペデンスデイ ★★★☆☆ A級コメディC級SF
96米 監= 出=
どこまで本気なのか判断しかねます。これはコメディだとおっしゃるなら、A級でしょ
う(コメディはB級と呼ばれるのが勲章だ)。純粋なSFだとおっしやるならば、C級で
す。つまりは、どっちつかずということでしょうか。いっそのこと、コメディにしとけ
ば歴史的作品になったかも(^^)スターウォーズ、未知との遭遇、エイリアンなどのパロ
ディ、一癖ある登場人物、精魂込めたSFX(焼け跡は手抜きだけど)、そしてなにより型
破りのストーリー。要素は十分なのに、なぜコメディにしなかったか、残念。スピルバ
ーグの『1941』を好きな私としては、お気に入りなんですけどね。世間的に認められて
いる状況は納得しがたいです。
○ パロディ満載
× 悲しいシーンなんていらない
陽のあたる教室 ★★★★☆ 先生の作品
95米 監=スティーブン・ヘレク 出=リチャード・ドレイファス、グレン・ヘドリー
地道に生きる人への応援歌。半生物では「フォレスト・ガンプ」より好きです。二回
は泣けます。ラストと手話で歌うところ。「シンドラーのリスト」のラストもそうだけ
ど、関係者全員集合って演出は私の琴線に触れるようです。手話のシーンは、ちょっと
反則気味だけど、子を持つ親ならきっと泣けるでしょう。ところで、この邦題は原題と
関係なく付けられています。タイトルとしては、どこかで見たことあるような気がして
素敵(^^;なんですが、あまりにも原題とかけ離れているのはどうかと思う。制作者側の
意向はどうなってるの。
○ ドレイファスの老け
× タイトル
フェノミナン ★★★☆☆ ジョン・トラボルタに花束を
96米 監= 出=
トラボルタの正しい起用の見本。何も考えてなさそうな、人のいいあんちゃん役はぴ
ったりです。この方が「天才超能力者」になったら、やっぱり驚き恐れるでしょう。残
念なのは、幸せの時がほとんど無かったこと。せっかく「天才超能力者」になっても、
みんなに避けられたのでは、少しかわいそう。感動のはずのラストも、これでよかった
のだ、なんてあっさり流して観てしまいました。特撮が控えめなのは良いです。
○ 効果的な音楽
× 盛り上げ不足