フリート対抗長浜レース2000レポート


Sail No.794 My Little Katherine 3

BSCAのフリート対抗長浜レースは、沖の島から沖の白石と多景島を回って長浜へ行く(帰りは沖の白石と多景島を回って沖の島へ行く)ロングのコースで、3艇ずつでチームを組んでの団体戦があるなかなかおもしろいレースです。

5/3 13:00沖の島スタートなので、リブレを9:00頃に出艇、ガスボンベという忘れ物を取りにかえるいつものドタバタをしながら、ほぼ帆走で沖の島へいきました。メンバーはミドル宮口(オーナー)、ヘルムス桜井、バウマン村山、今日が4回目の見習い小僧柴田くんの計4人です。リブレR23チームはキャサリン、風雲児、ロッキーの3艇でチームを作りました。

結構、強風で、オーナーから「レギュラージブにしよう」との意見、ジェノアをセットしたまま様子を見ていましたが、結構強いようなのでレギュラーにチェンジしたら、お約束どおりに風が弱まる。風が振れてなかなかスタートラインにたどり着けないままスタートのホーン。

その後、やや強くなり、フリートの後方右側からスタート。
途中で、横流れするかなと言うことでワンポンにしたが、かえって艇速が落ちるのでまたもどすが、このときになんとブームキッカーがはずれ、大騒ぎ、何とか復旧してそのまま走る。結構波があるのでレギュラーではやや力不足であることがわかったが、交換には5分くらいかかるのでそのまま走る。

マークの白石が見え、ややコースを落として走れると思うが、なぜか他の艇は上へ上っていく。風が強いのでそんなに振れないだろうとほぼクロースホールドよりごく僅かに落としてマークへ直進、白石を回る。ここでスピンをあげるが、若干コースを落とさないとスピンがうまく張れない。このスピンをあげている間にレギュラーをジェノアにチェンジ(波があるので結構大変)、スピンをおろして多景島へ向かう。途中でスピンをあげたままのJ24に下をかけて、抜かれるのを防ぎ、多景島へ近づくと本部船にS旗が、フィニッシュしたとたんに多景島のブランケットで風が無茶苦茶になる。(大きな島のブランケットには注意しないといけないことがわかりました。)

長浜では長浜ロイヤルの前のハーバーの空き(隙間か?)に停泊、リブレR23チームのリーダー森氏が手配してくれた旅館浜湖月に泊まりました。温泉もあり、しゃぶしゃぶもおいしい大変よいところでした。夜は風雲児森氏対キャサリン宮口氏のいびき合戦もあり、私は耳栓をして寝ました。

5/4は9:00スタートなので、7:00に豪華朝食、7:30に宿を出てハーバーへいくと成績発表があり、1Rではキャサリンは7位、風雲児9位、ロッキー31位、団体5位でした。
ハーバーから出艇、長浜沖でスピンの練習をしましたが、白石方向は上りなのでスピンの出番はなさそうです。スタートラインがかなりリミットマーク有利ですが、下手するとスタートできない可能性もあり、風上からスタートラインにつっこむ作戦としました。42feetのSUEKOの風上からスタートラインの内側につっこみ、ライン内にもぐり込み、ホーンと同時にラインを切ります。右後方にスペースができたのでタックし、ポートタックで風上に向かいます。30feetクラスの艇が少し先に行った時点で再度タックし、風上であるフリートの東側へいきます。だんだんと西側は風が弱まっていったようで西側の艇は遅れていきますが、キャサリンは快調に走ります。スタート時に本部船に黄色い旗があったのでコース変更(沖の島水道直行)かと思っていましたが、前の艇が白石方面へいくので帆走指示書をよく読むと黄色い旗がフォアステイにあがったら変更なのがわかり、白石に目標を変えます。
そのうち西側はだんだん風がなくなりキャサリンはどんどん大型艇を抜いていきます。白石の付近では風がなくなっているのですが、わざと東側の風のあるところをとおり、白石回航は前年度優勝のYAMAHA31F VERANOさんとほぼ同時、4−5番目です。
その後、やや右に行き、風の切れ目でタックし、北に行くと今度はこちらから風が吹いてきます。北(左)の方が風が強そうなのでもっと北へ行きたいのですが、多景島から遠ざかることになるのでなかなかチャンスがありません。おまけに風は15度くらい小刻みに振れます。タックして風に合わせたいのですが、すぐに戻るので我慢してそのまま走ります。そのうち大きく振れたので北へ行くことができました。そうするとなんと北側の方から風が来るではないですか。(神がかり的です。一生分の運を使い果たした気分です。)
大型艇2−3艇には抜かれましたが、なんと8着でフィニッシュする事ができました。

これでたぶんキャサリンは2Rが3位、トータルで5位、リブレR23チームは団体3位くらいかなと思い、気分良くビールを飲み、スピンランでかえります。途中、私がスピンで遊んでいるときになんと7.85ノットがでるなど結構おもしろかったです。
翌日の昼過ぎにリブレにレース結果のFAXが届くと、なんとキャサリン総合優勝、リブレR23チーム団体優勝、風雲児も総合2位というすごい結果でした。特に2Rはキャサリン1位、同じリブレのハッカー2位、ロッキー3位、風雲児4位と1−4位をリブレ所属艇で独占というすごい結果でした。

当分、オーナーである宮口氏の「かかってきなさい」発言が頻発するでしょうが、めったにないことですので、どうぞお許しください。

でもやっぱり「キャサリンは琵琶湖最速のファミリークルーザー」ですよね!次のレースまでは・・・・・・


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