今回の旅行は、姉と二人で行った。ティオマン島にはシンガポールからフェリーで渡る。ちょうど四時間だ。船の中では寝ていたので、ほとんど覚えていない。ただ、クルーはみんな男で、船内に売店があった。入国審査は、ティオマン島に着き、下船する時に船内であった。ティオマン島には、シンガポールからの船だけでなく、マレーシアのメルシンという街からもでている。飛行機でも行くことができる。
 今回滞在したところは、BERJAYAという島内一の高級リゾートホテルだ。フェリーを降りると、そこからBERJAYAへのバスでホテルにつけるが、歩いてもすごく近い。このホテルの各部屋は、コテージ風に海岸沿いの森の中に散らばっている。ランクにもよると思うが、スタンダードはそれほどきれいな部屋ではなかった。サービスも悪く、部屋にはバスタオルや歯ブラシを置くのを忘れていた。電話で頼んでもなかなか持ってこないので、フロントまで自分で取りに行った。ただ、お湯が出るのはこのホテルだけらしい。しかし、プールや、レストランも揃っていて、部屋以外は快適だった。
 ティオマン島といえば海である。島内でもBERJAYAの周辺が一番汚れているはずなのに、ホテルのすぐ前に広がるビーチでも、水がきれいで足まではっきり見える。珊瑚のかけらもたくさんある。しかし、本当のティオマン島の美しさはコーラルアイランドだ。コーラルアイランドにはホテルの『シュノーケリング、コーラルアイランドツアー』に参加して行った。10時から2時半くらいまでのツアーで、プレジャーボートで移動した。コーラルアイランドは無人島で、その名の通り珊瑚の島だった。ここで、第一回目のシュノーケリングをやった。ビーチもきれいだったが、海の中が言葉では言い表せない美しさだった。魚も多く、体に当たる魚もいた。なかなか目にしない、エイなども見ることができた。コーラルアイランドには私達が乗った船が一番最初に着き、静かな中でシュノーケリングができた。シュノーケリングをしている間に何艘か新しい船が来て、十艘近くになったと思う。次は、コーラルアイランド内の別の場所に移動して、シュノーケリングをした。ここは、ビーチではなく岩場で、船は岸から離れた沖合いに止まった。ここは、岩場だけあり、魚の数がすごく多い。手を伸ばせば簡単に魚を掴めるような気がするくらい魚が多かった。ここの海もきれいだったが、海底が暗い色の岩が多かったので、最初のところほど、抜けるような感じは受けなかった。ここで、昼食のため本島に戻った。昼食は自分達で買って食べた。昼食後は、モンキーベイというビーチに移動して、シュノーケリングを楽しんだ。ここも魚が多く、きれいな海だった。パンを餌としてやると魚がたくさん寄ってきて、とても楽しかった。後は、ホテル近くの桟橋まで送りとどけてくれて、このツアーは終わりだった。何ケ所かでシュノーケリングをし、どこも驚くほどきれいだったが、一番美しかったのは、最初に行ったコーラルアイランドのビーチのある海だった。ここの、生活感の感じられない開放された雰囲気は、海の美しさを一段と引き立たせていると思う。また、ここが、珊瑚、岩場、砂と多様性に最も富んでおり、狭い範囲なのに、飽きることなく楽しめた。
 ティオマン島、二つ目の魅力は、猿、大トカゲなどの野生動物である。ティオマン島の大部分は山であり、熱帯雨林に覆われている。この森林を歩くツアーもあるが、猿、大トカゲはそんなツアーに参加しなくても見ることができた。猿は、ホテルの敷地内にあるゴルフ場や、部屋の前にまで現れて、飼っているのかと思うほど身近にいた。この猿はどんな種類かは知らないが、一目で猿とわかる猿だった。大トカゲは、体長が1Eを軽く越える大きさで、BERJAYAホテルで自転車を借りて、南にむかった時に遭遇した。この大トカゲの動きはゆったりしていて、堂々としている印象を受けた。しかし、人間に気がつくと素早く森の中に入って行ってしまった。この他にも、目には見えなかったが、森の中から、気配や音がしたので、日本では見られない動物がたくさん生息していると思います。
 ティオマン島には自然がたくさん残っており、もう一度行ってみたいと思うほどいいところでした。ここで紹介した意外にも、まだまだ素晴らしいところがあります。自然に触れ、きれいな海をみたい思っている人にはうってつけの場所だと思います。


ティオマン島の写真