パリへいってきました

2004年7月10日から7月15日までパリへ
このとき、関東地方は、3日連続で最高気温が33度以上というふざけた天気
これでも梅雨明けしていないと言い切るのか?気象庁
という東京全体がぼーっとして焦げていく国から脱出すべくフランスの首都パリへ

7月10日:パリは燃えているのか?(=暑いのか?)編

朝一番、自動車で成田空港へ
向かったわけですが、寝坊して7:30にしか出れなかった
案の定、掘切JCTの渋滞なので、柏へ逃げて16号をひたすら南下
9:40に千葉北インターから東関東道へ乗り、140kmオーバーでぶっ飛ばし
成田の駐車場に直接突っ込み10:05にツアーチケットを引き換え、JALカウンタへ
11:10の飛行機なのにチェックイン1時間前というのは自身はじめての経験でした
そこまでやってターミナルまでいったら、機材の準備とかで飛行機自体が30分遅れだし。

汗を拭く暇もなく飛行機に乗り、11時間30分のフライト
映画をだらだら眺めつつ時間をつぶす

「真珠の首飾りの少女」:フェルメールとその家族、メイドの物語
フェルメールのタッチを忠実に映像化しているカメラワークの勝利
実物のフェルメールの絵と同じオーラが映像からでている気がして、見る側が緊張しちゃう。逸品。

「クィール」:盲導犬クィールの一生を描いた映画。主人と早く死に別れたいう点がポイント?
普通の盲導犬の物語な気がする。犬好きには泣かせどころ満載。犬好き向け

「ピーターパン」:主人公が生意気すぎて感情移入できねー
空想上のガキが生意気に悩むんじゃない

「聖闘士星矢、天界編」:あきれるくらい女性ファン向け
愛するもののために死ぬ。。と臭い台詞が随所に。良く全部見たよ>オレ

ほとんど寝ないで、定刻にシャルルドゴール空港へ到着
熱帯日本から到着しての第一声「涼しい」!

到着して、すぐ両替店を覗くと、これがみなAmericanExpress直営店
AmericanExpressのT/Cなら換金手数料無料。他だと5.5%の手数料が抜かれるらしい。
ちなみに現金は、145円/Euroとか。10%近い手数料
パリにくるときは、AmexのT/Cを買って、空港の両替店で換金するのが一番ですね
手持ちのT/Cをすべてユーロに換金して、到着時のいつもの心配の金の件が片付いたわけ

バスに乗って50分ほどしたら、パリ郊外のホテル「Median Port de Versaile」へ
check in が済んで、セキュリティ金庫に金を入れて外へ
水とスナックをスーパーで買いこみ
半そでの服装の人間がほとんどおらず、半そでしかない自分の荷物構成のミスを痛感
そんな半そで姿でも、時差ぼけ解消は現地の時間で体を動かす!という信念から3kmはなれたエッフェル塔へ

足元から見た昼と夜のエッフェル塔

絵になるねぇ
ただ、パリの市内は10階建て以下のビルが乱立しているので、どこからでも見える!ほどでもない
東京タワーだって東京市内のどこから見えるわけじゃないのといっしょ

チケットを買って、2時間待ちの行列を、強風にたえつつ我慢
ちょうどおりしも夕焼けから日没。ちなみに22:00頃が日没です

夜のパリは素敵。ただ、ニューヨークの方がもっと素敵だったかな?
あまりにも寒いし、初日から頑張りすぎともおもいつつTAXIで帰宅
エッフェル塔はカルトミュゼが使えないから初日がいいとおもったんだよー

初日の第一印象
大都会ですね。建物が凝っているのか、どれもファッショナブル
さすがおフランスの国。世界のあこがれの街
でも、寒いーーーー


7月11日:パリ慕情(雨)編

前夜エッフェル塔から帰ると23時すぎ
時差ぼけの影響はあんまりなくて、すぐに寝て5時起き
なんかここ数日とあんまり変わらないし。寝不足な日々が続いたおかげ?
6時を回って日が出てきたので、ジョギングへ出発〜
セーヌ川沿いを走ろうとしたら道を間違えてぐるぐる回っていたという
なんとかセーヌ川までいったりして、5km程?30分弱をジョギング
寒かったけど、走っている間は問題なし
パリは土地がないねぇ。一軒家がほとんどないし、庭もない。だから車も路上駐車
だけど、どの車もハンドル止めとかしていないわけ。
車の盗難事件とかはないってことだよな。これって。これを見る限り治安はいいのかも。

本日は日曜日なので、噴水ショーが見られるというベルサイユへ
寒いことは判っていたので、Tシャツを2枚重ね着+サマージャケット
この格好で寒さはかなりしのげるようになりました
ビュッフェ形式の朝飯をたっぷり食べてRERへ
地下鉄とは違う高速鉄道

ローマよりは落書きが少ないけど、ピカピカというわけでもないねー
2.6ユーロのチケットを購入して、リーブ・ゴーシュ・ベルサイユへ
事件がいろいろ発生するやばい路線だと聞いていましたが、何ごともなく9:00前に到着

Body Checkをうけて王の礼拝堂を覗きつつ Carte Musse カルトミュゼ(美術館用のフリーパス)を購入
1日券18ユーロ、3日券36ユーロ、5日券54ユーロのうち5日券2人分108ユーロを奮発して購入
これで、この先空いた時間ができたらどこの美術館に飛び込んでもOKという状態に
ただ、Amexのカードが使えず現金払いにしかできなかったのが痛かった

まずは王の礼拝堂からスタート
マリーアントワネットたちもここで結婚式を挙げたんだそうな

豪華絢爛。床も扉も天井もあらゆるところに芸術品のあとが見えるってわけですよ
入場直後は暫く絵画がかけられた部屋が続き、そこは適当に流し見
絨毯に絵が折りこんであったりとか。これを敷いて生活したわけでしょ?すげ。

絵画が続く部屋を通り過ぎてこんどは彫像が並ぶ廊下をすぎ、宮殿の中心部へ
日本の城でいう大奥みたいな場所で王の玉座、寝室やら、王妃の寝室がある深奥部
東側が王の部屋で、西側が王妃の部屋で、その間を有名な鏡の間がつなぐコの字形レイアウト
男女平等(?)な部屋割ができているのが日本の大奥とは違いますね

次々と部屋を抜けていき、どの部屋も豪華絢爛。
おかげでいささか食傷気味
とりあえず一部屋一部屋名前をあげていくとこんなかんじ
ヘラクレス豊穣の女神ヴィーナスダイアナマルスマーキュリー(寝室)アポロン(玉座)戦争の間
そこかしこにルイ14世の肖像とか自分を模した彫像とか置いているし
そんなに自分の肖像をみたかったのか!っつーの

教科書にもでている有名なルイ14世肖像は玉座のあるアポロン=太陽神の部屋に
自分を太陽の部屋におくあたりねぇ。。。以上が王の部屋割

間に鏡の間をはさんで、次からが王妃の間
鏡の間平和の間王妃の寝室貴族の間王妃控えの間(会食の間)王妃付衛兵の間祝典の間

最後の祝典の間だけはなぜかナポレオン一世のための部屋になっているし

まぁ、いいですが
写真の端々に他人が写りこんでいますが、これはもうどうしようもない
ガイド付で回っている団体が扉から扉に移動するときに渋滞しまくり
世界中から観光客があつまるからやむをえないけどひどかった。。

不思議なのは部屋と部屋が庭に面した側に扉があってそこでつながっているのね
日本家屋だと縁側つーか廊下があるから移動の際には部屋に入らなくてもいい
けど、こういう形だと、奥の部屋に用があるときには他の部屋をとおるわけでしょ?
「ハイ。ちょっとごめんなさい。とおらせてもらいますよ。」とかいって通ったんだろうか。。。?
寝室が奥まっているから影響はないのかもしれないけど

1時間30分の見学を終えて、庭園へ
庭園は別料金一人6ユーロ
ちょうど噴水ショウの開始でした
ただ、折り悪く雨もいっしょに降ってきて大変
宮殿からみた図と宮殿を望んだ図

遠!庭デカ!
ルイ14世の見学手引書というのがあってガーデンを一周することが出来るそうですが雨もあり断念
プチトリアノンを回った帰りに西側からアプローチしてみた写真
ネプチューン泉とか花壇からとか

この間雨が降ったりやんだりして大変でした
夏にこんな天気の悪いところでよく発展したなぁ

庭園を回る途中で足を伸ばしたプチトリアノン
マリーアントワネットが引き篭もったという離宮
ま、そりゃねぇ、あんだけ派手なベルサイユにいたらいろいろ煩わしいから田舎へ
というのもわからなくもないですが、でもこじんまりとしているけど豪華

12時から開館して15分ほどで見学終了
カルトミュゼ可。普通は6ユーロ

最後のベルサイユにきた記念に正面からの記念写真
横では人が大行列していました
朝一番で大正解でした

雨でぬれていたし、金もなかったし、なので一度ホテルへ戻り
中華料理屋でお昼ごはんをちょいちょいとセレクトしてパリ中央へ
コンコルド広場は14日の革命記念祭り(=パリ祭り)準備で雛壇ができていました

オランジュリーが工事のため閉館中なことを確認
ニューヨークのMOMAの改装につづきまたもモネの睡蓮がお預けという。。。
睡蓮には縁がないという話ですな
やむなくセーヌ川を渡ってオルセー美術館へ向かうことに

セーヌの橋上から。エッフェル塔は目立ちますね

オルセーも大行列していましたが、カルトミュゼは別の入り口なのでそんなに並ばずに入館
オルセーの内と外

万国博覧会の地下鉄を美術館に使ったというけどそれにしてもデカイ
印象派の絵が多数ありますが写真で見てもアレなのでさわりだけ紹介

ルノワールの絵の優しさがすばらしい。少女漫画じゃーんとおもうけど明るい色調はほっとする
セザンヌは静物画の方がいいかなぁ。有名なサントビクトワールの一つ
ドガは踊り子の絵を書くときに人体模型も作ったんですね。それらも多数展示
ゴッホはねぇ、、、オランダで見たからいいや。。。みたいな
ユトリロがぜんぜんなかった。。。知らなかった
正直有名作品が目白押しすぎて食傷気味
力尽きていたし、カルトミュゼの期限はまだまだあるので、いざとなったらまたこようと話をして退館

中心部で食事でもとおもっただけど疲れきっていたのでそのままホテルへ
そのまま夕食も食わずに墜落睡眠してしまいました。
2日目、寒くて雨降って、くたびれました
あとパリは広い。。。。今回の旅行だけじゃ飽きることがなさそうだわ


7月12日:パリの恋人(=モナリザの微笑み)編

本日はルーブルと市内見物へ
朝9時の段階で、一番最初におのぼりさんらしくモナリザへ
ガードが固くて写真もビデオも禁止でした
モナリザのためだけに一部屋だけ設けてあるくらい優遇されています
「意外に色調が暗いなぁ」というのが実物をみての感想
ただ、たしかに人体の描写はバランスよく、自然に描かれていますね
んで、ルーブルで多くの絵を見たからわかるけど確かにモナリザ以前と以後で人体の表現がはっきりかわるのね
たまたまなのかもしれないけど、一つのターニングポイントとなった絵かもしれないと思いました

広い美術館をすべて回ると死にそうになるのはメットで懲りているので、ポイントを押さえていそぎ移動
ルーブルの貯蔵品の中ではモナリザと双璧を為すともいわれるサモトラケのニケ

大きい。石造りの船の舳先に設置されていたのか?
失われた顔を発見みたいな話を誰かかかないかな
ミロのビーナスの失われた腕についてはいろいろと論争もあるみたいだしさ

でこっちがミロのビーナス。顔が小さい気がする。八頭身だからだろうけど
微妙になまめかしくもあるポーズは確かにデザインの勝利かな
ただなぁ、これが究極の美なのか?
美術の世界における完璧なバランスというのはなかなか決められないんだろうなぁ
つーか、村上隆が日本のオタクアートとかいって世界に売り出していますが、あのボディバランスはまた違う
大きな目とか、極端な胸とか、あれはあれで評価されるってんだから美の評価は難しいね
最後は個人の好き嫌いか。そーいう意味ではニケの方が力強さがあって格好いいかも

その他にも有名絵画が目白押し

「ナポレオン一世の戴冠式」

民衆を率いる女神

ラファエロの聖母子
などなど教科書にのるほど有名な絵がそこここに目白押し
個人的に圧倒されたのは、ルーベンスホールかな
ここまでくる人は珍しいらしくあんまり混雑していなかったけど

実はこの奥がフランドル派で、レンブラントとフェルメールがある
つーことで行ってみようと思っていたら改装中で閉っていた。。。ガッカリ

見所を見たのであとは適当に散策
絵画もですが、彫刻もすごい。
中東の古美術もふんだんにそろっているし

それから彫刻が庭園風に配置してあってくつろぎながら見ることが出来ます

一日二日、ちょこっと観光のついでに見るってんじゃだめだわ
1〜2ヶ月ぐらいかけて滞在しながら芸術の勉強する。そーいうんじゃなきゃ
もちろんそーいうことができるわけがないのですが
大英博物館、メトロポリタン、と回った中で、ルーブルが一番気に入ったかも
中の芸術もですが、入れ物であるルーブル宮そのものも見事
ヨーロッパの宮殿はものすごい
滞在型でもう一度きてみたいと思わせる美術館でした
ルーブルは古代からルネッサンスまで、オルセーが印象派
ざっくりいうとこんなふうに時代に応じて使い分けられているんですね
片方をみたあと、もう片方もみてみると絵画の歴史もわかって面白い

連日の美術館めぐりで足腰がつらいので、早々に切り上げて正面のピラミッドを拝んでいよいよパリ中心部へ
このピラミッドはいかがかと思いますが。なんかみっともないぞ

まずは400mはなれたオペラ座へ

カルトミュゼでは入館できんといわれてパス
ちかくの Le Gran Cafe(映画発祥の地)で昼飯でもとおもったら
ジーンズでは入れることができなさそうな格式高く、お高そうなので退散
お向かいのHIPPOTAMASとかいう店で食事。回りみーんなフランス人ばっかり
となりのおっさんが食器をこっそりを鞄に入れているのを見逃しませんでした
食事そのものは美味かった。二人で32ユーロほど

カメラの電池が怪しかったし、PCのモデムがつながらないしってんで電気屋へ
fnacというのがこちらの大型量販店らしい
そこで、フランスのT型コネクタとRJ11とを5ユーロ弱で購入
Hertzをはじめて見かけるもレンタルしようかどうしようか心が揺れるままカフェでお茶
ビールがみーんなHeinekenとかCoronaとか、外国産ばっかりじゃねーか。メニューでも一番隅の方だし
フランスはワインとシャンパンとコニャックの国だと改めて認識をしました
ビールとコーヒーで7ユーロ

夕方になってシテ島へ
駅前のサン・シャペルを覗く
カルトミュゼの威力で、団体入り口からスルっと入れました
中のステンドグラスは圧巻
それぞれに聖書の物語が書いてあるのね
マンガ文化の原型ということでしょうか?

シテ島の花市をさーっと通り過ぎてノートルダム寺院へ
正面はたいしたことないなぁ。とおもっていら奥行きがすごかった

蝋燭がともされて、ミサのときなんかはさぞかしきれい荘厳でしょうね
自分も含めて観光客がわさわさ動いていると雰囲気台無しですな

外の塔を昇るのに1時間待ち
また寒くなってきた中、バカ話をしながら待ちました
カルトミュゼがあってもここだけは塔の上での交通整理の関係上、どうしても待ちが発生するわけ
で、200段ぐらいの階段をだーっと上がりました
ぐるぐるした螺旋階段ですが、んー、あっという間という感想
これっぽっちで脱落していらんないでしょ。
トップから望む風景
セーヌ川を東に望むのが左で西に望んだのが右
明るさが違うのは西日の関係で逆光になったから
ただいずれも同時刻です

セーヌ川にかかる橋はどれもこれも優美だな。セーヌの夜景散策というのもしてみようと思いました

夜はスーパーでパンとサラダとワインを買い込み。20ユーロぐらい。ワインが4ユーロとかだし
ただね。最寄のスーパーが19:30でしまりやがった
しょうがないから二駅分も移動して食事を買出し
帰りは地下鉄に乗ってホテルに戻る始末
コンビニもないから、夜遅くまで一人で仕事していたらとても夕食の手当てがつかないですな
毎晩、飲んだくれるってわけにもいかないでしょうし
フランス人は仕事の時間が短いんだってことが良くわかりました
食事の合間に買ってきたモデム用変換コネクタをテスト
1時間ほど格闘してようやく接続
でも、せっかく接続しても、大半がSPAMで切れそうになりました


7月13日:モンパルナス駅での別れとモンマルトルの丘の上で編

2日に一度のジョギングの日
朝市に出くわしました。こうやって屋台で売るんですね

もしレンタカーを借りれたら、シャンパンの産地、シャンパーニュ地方へドライブでもと思いレンタカー屋へ
モンパルナスを一度見ておこうと地下鉄を乗り継ぎHertzの支店があるモンパルナス駅へ
レンタカー屋で、「一日貸せ」と交渉していて「んで、オートマ?」と聞いたら全部マニュアルだと
右側通行+左ハンドル+マニュアルなんてできない!やったことないんだから。
右側通行+左ハンドル+オートマならアメリカでやっているけど。
マニュアルなんて免許の教習所以来動かしていなくて日本でも怪しいのに、それらすべて逆手なんて不可能
唯一ミニクーペなら、と相談に乗ってくれたんですが、そんな街乗り車で100kmも離れたシャンパーニュへはいけないよ
電車で行く解もあったんですが、多分駅から離れていて現地の足がないとつらいと思いシャンパーニュ地方は断念
結局、お買い物と美術館めぐりに終始するのでした
モンパルナス駅にはパリ市内には珍しい高層ビルのモンパルナスタワーがありますが、もう散々おのぼりさんはしていたので無視

ちょっと動いて、学生街みたいな中にあるアロマテラピーの店で、フレンチラベンダーのオイルとか石鹸とかを購入
こっちはカードは普及しているけど、AMEXが使えない店が多い。
Visaの方が圧倒的に便利みたい。両方一応もっていてよかったという話
シテ島が近いので、コンシェルジュリーを見ようと、セント・アンドリュー、ノートルダム寺院を眺めて移動

コンシェルジュリーは革命期に牢獄として使われたんですね
ルイ16世とマリーアントワネットが幽閉されていたりとか
ロベスピエールも後に幽閉されていたりとか
蝋人形でその様子が再現されていて結構楽しめます

アントワネットは生活する場と衛兵達との間に衝立一枚を隔てられただけの生活をしていたんですね
「ベルサイユのバラ」では、「ロザリー」が最後まで面倒を見ることになっていましたが、そんなこともなかったらしい
ベルサイユでは、着替えに40人からの侍女の手を借りたという生活からこれですよ。
最後はこんな生活に落ちぶれたって話ですよ
この格差、境遇、本人は何をどう考えていたんでしょうかね?

シテ島をでて、すぐにランチ
オニオンスープとオムレツとサラダで二人で合計30ユーロぐらい
オニオンスープとオムレツが名物だからという理由ですが、この組み合わせオランダでも名物だったなーとか
地理的に近いですからね。当然影響はうけているんでしょう。オランダが真似したのかも。あっちの方が飯はまずいし
やや脂っこいところ点を除けば味は美味かったな。量もアメリカほどではなく適量というかんじ
忙しいのか、バーテンダーの反応が少し鈍いのが気になったかな。
フランス語をしゃべれないから、バカにされていたかな?

ランチの後、またまた地下鉄を乗り継ぎモンマルトルの丘へ
おりしも日がさしてきて暑くなってきました
このモンマルトルの丘の上に、白亜に輝くサクレ・クール教会があります

なかもかなり大きな大聖堂
ノートルダムとは異なり写真撮影も厳格に禁止
ドーム天井にキリストの絵がかかれていますが、これが湾曲したドームのためか浮いて見えます
座って実物をじっと見ないと良くわからない話ですが。
きっと計算して作ったんだろうなぁ。ベストな角度というのがあるのかもしれませんね
この丘の上からパリ市内全体が一望できました。

ちょっと高いところにでればすぐに一望できちゃう。こう考えると平坦な町ですねぇ。さすが大陸の国

モンマルトルの丘を後にオペラ座周辺のプランタンへ再度お買い物へ
フランスでは7月14日の革命記念日までがSOLDESというセール期間なんだそうです
それも国が決めているらしいんですよね
最初に定番のBurburyを覗いて高い!とおもったんですが、よく考えればLONDONじゃーん
せっかくだからフランスブランドのものをと思い物色
結局、Chrischan Dior のネクタイが100ユーロ→55ユーロと破格だったので一本所望しました
こんな値段、日本じゃ絶対買えないよと即決断。ディオールのネクタイなんて初めてだよ。
まぁイタリアものよりは馴染みやすいかな、、とか
175ユーロ以上を同一店でかえば免税ですから、大量購入すればさらに安くなりますね
みんなが買い物に狂うわけだ

と、得心したとはいえ、ブランド品にそこまで縁もなく、他にはこまごました小物などを購入
ちなみにプランタンの一角に高島屋もあってこちらはほとんどセール対象じゃない
同じネクタイでも定価の100ユーロのまま。みたいな
日本語で買えちゃうというメリットは大きいけどあんまりお得じゃないような
あと、高島屋や松坂屋などの日本人向けの店はありますが、店内は中国からの観光客が溢れていたような
時期的な問題もありますが、日本人よりアジアの富裕層の方がリッチということでしょうか

お買い物としゃれ込んでも結局、間が持たないので、次はロダン美術館へ
ここもカルトミュゼが使えるし。もっともぜんぜん行列していませんでした。
かの「考える人」などで有名なロダン
これを大量に見ることができたわけですが、改めて眺めてみると、んー、難解だ
デフォルメの極致というべきなんでしょうね。
大体、苦悩しているつーか、拘束つーか、ムリなポーズの作品が多いし

間近でみると意外に彫像がでこぼこしている。写真だと陰影がつぶれてぜんぜんわかりませんが。血管?肌の艶?
考える人がありえないポーズをとっていることも有名ですが、他もかなりありえないポーズが多いし
苦悩している図が好きなのか、ただのテーマなのか?なんだかよくわかりません
テクニックの問題なのか、魂の問題なのか?芸術は深い。。。
日本のフィギュアはアニメーション的な記号論をいかに再現するか?ということで、これもデフォルメの一つですが
ロダンの作るものとは正反対?それとも芸術としてのレイヤが違う?よくわからん
どなたか私のわかるように説明してください
まぁ、小難しい芸術論はスノッブにお任せして、ともかくロダンの作品が一同に見れるのは文句ナシに圧巻
また、屋外の庭園にも配置されているので、くつろぎながら楽しめます。

一度ホテルに戻ってスーパーで水と軽食を補充して前夜祭に出撃
前夜祭はバスティーユ広場でダンスパーティ。それ以外も市内のあちこちにてパーティ会場がひらかれるとのこと
そこでともかくバスティーユ広場へ。早速コンサート会場みたいな雛壇と踊る人たちがいました

本当に踊りはじめちゃうんだもんな。それも男女ペアでステップ踏み始めちゃうし
フランス人って陽気だなぁ。
さすがに場違いなので、夜の町歩きを開始。基本的にはセーヌ川沿いを歩きました
すでに22:30過ぎ。町のあちこちの広場でパーティ会場が開かれていました
もっともすごかったのが、Hotel de Ville パリ市役所前

これが市役所という驚きもアレですが、その前でのみなの盛り上がりもかなりなものでした

セーヌ川を歩きつづけるのもくたびれたので、市役所前からルーブル美術館へ
Metroの1号線は危ないというのですが、この日は出入り口に警官はいるは車両にライフルもった軍人がいるわ
問題のおきようもない鉄壁の体制で安心して乗ることができました
ルーブルでおりるとこれが幻想的。
んで、ルーブルのカフェで食事をとる人たちもいってあまりのおハイソさにびっくり

観光客のいなくなった静かなルーブルはまた別の趣がありました
で、これに輪をかけて奇麗なのがセーヌ川をはさんで反対側のオルセー
その後方にライトアップされたエッフェル塔
いやもうね。ロマンチックという話ですよ。

シャンゼリゼ通りは凱旋門がライトアップされていなかったので、そんなに奇麗ではありませんでした
この時期、パリの夜景は23時頃まで粘らないと見れないという無茶な話ですが、夜景には一見の価値はありますね
つーか、パリを訪れるなら冬の方がいいかも
陽は早く落ちて夜景がきれいだろうし。
冬だから最初から寒い格好をもっていくから服装も問題ないし。荷物は多くなるかもしれませんが


7月14日:Oh!シャンゼリゼ、パリの祝祭(=革命記念日)編

革命記念日 Bastille-day というんだそうですが
この日の目玉は、シャンゼリゼ大通を使った大規模な軍事パレード
凱旋門からコンコルド広場へ向けて、シラク大統領を先頭に行進をおこなうわけ
パレードは10時開始ですが、かなりの人出なので、早目に場所取りをしておこうとそれなりに早起きしました
とりあえず、シャルルドゴール広場=凱旋門に8時前に到着
これがそのときに撮影した凱旋門。すでに周囲は封鎖されていました。
誰もいない、当然観光客も見当たらず美しい姿をそのまま見せていました

そのあと、凱旋門からシャンゼリゼ大通りを歩いて、ヴィトンの本店には巨大な鞄があるんだとか横目でにらみつつ場所取り

北側の歩道でかなり入念にボディチェックを受けて、柵で仕切られた中にて場所を陣取りました
この時点ですでに道路の南側にはパレードに参加する軍隊が北側を向いて整列していました

日本式にいえば「気をつけ!」「捧げ筒!」見たいな号令のたびにビシっと一糸乱れず団体行動はお見事

10時をすぎて、ようやくパレード開始
先頭は、騎馬隊。イギリス軍も参加しているらしかったんですが、ひょっとするとイギリスの近衛騎兵隊?

これを露払いに、ジャック・シラク大統領が先頭でパレード

基本的には軍隊を閲兵する立場なので、南側を向いちゃっていますが、時折北側の我々サイドに手を振ってました
このあと正面にいた軍隊は、ずずいっとそのまま前にでて、いっせいに右を向いて西=右のコンコルド広場へ向けて出発

コンコルド広場の近くにいれば全部見れたんでしょうが、このぐらいでちょうど十分
この軍隊の行進の合間に、飛行機も参加

トリコロールカラーをもした飛行機雲を3機づつが噴射しながら9機が並んで飛来
格好いい。そのあと戦闘機、攻撃機、偵察機、空中管制機などなどが飛来

飛行機の後は、機械車両
先頭はオートバイ部隊、そのあと、装甲車、戦車、特殊工作用大型車両(兵員輸送用のトラックとか、渡河用の水陸両用橋梁車とか)
合間に空中をヘリコプター部隊も飛来

ただね、市民の一番人気は消防部隊なんだわ
銃を持っていないから?殿を務めて赤い車が一番人気というのがなんか可愛くてよかったです

このあとにオオトリとしてミラージュ戦闘機が超音速でトリコロールの飛行機雲を吐いて直進
さすがに予告ナシで突っ込んできたので、撮影はまったく出来ませんでした
飛来後、ソニックブームがきました。実際にソニックブームが聞こえるのを感じたのは初めて

しかし、シャンゼリゼ大通りを軍隊、飛行機、戦闘車両がパレードしていくってフランスって実は軍事大国だな
そりゃ、ブッシュ大統領もイラクにいってほしい!とか思うわ
フランスはフランスで考えていることがあるんでしょうが
米英同盟軍から多国籍軍になってフランスは参加するのかしら?
まだまだテロの標的にはなっていないのかな?

パレードの最後に国歌「ラ・マルセイユーズ」をうたうのかと思ったらいつまでたっても流れず見物客の列は緩やかに解散
シャンゼリゼ大通は東の凱旋門に向かって緩やかに上りになります
凱旋門まで坂を登って写真撮影

さすがに観光客が多くてごった返していました
門に昇ろうと思った封鎖中だったので、出直すことにしてシャンゼリゼ大通を東へ待ち歩き
セール期間ということもあり、もともと人が多いこともあり混雑していました

そのままアンバリッドの廃兵院へ
ここはもともと軍事博物館もあったりする軍隊のメッカ
なのでちょうどパラシュート部隊のデモンストレーションなんかもやっていました
結構な強風の中、ちゃんと目的地まで全員降りるってーのはさすがにプロですな

笑ったのがTAXI2のプジョーが展示されていたこと
パラシュート部隊が協力してそのまま預かっているんですかね?

アンバリッドの廃兵院の奥のドーム式教会にはナポレオンの柩が安置されているらしい
これもカルトミュゼで入れるので、見に行ってみました
そうしたらデカいんだわ。10人分は入るだろう柩を一人で使っているのか

この廃兵院は、ルイ14世が作った建物を、ナポレオンが、戦争で怪我をした軍人を収容する目的に改装したらしい
で、これがまた豪華なんだわ。無駄に。その中に豪華な柩もいれているってあたりフランス人は派手好きなんだな
豪華絢爛にとりあえず作っとけ。見たいな

そこから地下鉄を乗り継いでまた凱旋門へ
Concorde駅での乗り換えももう慣れたもんです
地下鉄は一律の料金で一回1.40ユーロ
10枚の回数券のカルネを買うと、10.50ユーロ
オランジェやモビリスといった使い放題券もありますが、そんなに使わない。
よほどあちこち飛び回れば別ですが、結局、カルネが一番経済的でしたね

凱旋門も、カルトミュゼで入場可能
5日券54ユーロのカルトミュゼもきっちり元が取れました
凱旋門、外見は高さ50mと大きいんですが,中に入ると狭いね
建物じゃなくて、門だからそんなに大きいはずはないわけですが
パリの大通りはご存知の通り、凱旋門を中心に放射状に広がります。 シャンゼリゼ方面とその裏方面をそれぞれ写真に収めました。
毎日高いところに昇っておのぼりさんしている。。。。
新凱旋門の四角いのはどうですかね?現代アートといえばそうですが。あんまり似つかわしくないな

この日の凱旋門はパレードの指揮所みたいなものを、凱旋門の屋上に設置していたみたい
たしかにパレードの先のコンコルド広場まで一望できるし
この指揮所があったおかげでパレード直後は入れなかったようでした。
時間をおいて上に上がったら後片付けをしていたわけです

凱旋門の下には無名戦士の墓があります
第一次世界大戦の犠牲者を慰霊するためのものなんだそうです
ここで鬼の篭手をかざすと、スライドして天の剣が入るという<そりゃ「鬼武者3」かよ

いいかげん疲れたのでカフェでお茶をしようと思いました
せっかくなので、オペラ座まで移動して映画発祥の地 Le Gran Cafe へ
世界で最初にリュミエール兄弟が映画を上映した場所で、記念碑があるという
のですが、このカフェの地下は店をつぶして映画館にしてしまったそうです。
となりの映画館に入れば記念碑も見れたわけですが
フランス語の映画なんかわかんないし。。。
ちょうど7月14日は公開初日という映画が多く、混雑していたし。。。

んー、残念

夜になって、このたびはじめてエスカルゴなどを食べたりして、時間を待ちエッフェル塔そばへ
シャン・ド・マルス公園からのエッフェル塔が一番キレイと聞いたのでいってみたら本当に花火会場でした
ものすごい人出。一年に一度のお祭りですからね
22:30をすぎて、エッフェル塔が一瞬暗くなると花火の開始
音楽を背景にエッフェル塔自体もライトアップされ、赤、黄、緑、青、全部という具合に色調の異なる花火があります
エッフェル塔自体もシャンパンシャワーのようにちかちか点滅する演出があり、約30分間の夜中の光を使った演出でした
100枚とった中のとくに出来のよい写真を紹介

残念ながらビデオの方が出来がよいような気がする。。。
日本の花火よりもしょぼい。という話をネットのどこかで見ましたが、照明と音楽なしで、遠方から見るとそうかも
近くで音楽と照明の演出付だとかなり楽しめました
これでパリの夜ともさようなら


7月15日:さらば、パリ。旅立ちの日編

いや、普通に帰るだけなんですが。なぜかローマ経由で

朝一、2日おきに一度のジョギング
せっかく最後のパリの朝なので、エッフェル塔まで走っちゃいました
総距離は8kmは超えていたはず。我ながら無茶しすぎだよ
朝飯を食べて迎えがくる4時間ほどの時間をつぶすため観光へ

パンテオンへ
ここのパンテオンは18世紀に再建されたもので、観光バスはほとんどが外を通り過ぎるだけ
でも、中も外もいろいろ見るべきものがありました
まずは外観。丘の上にあるので、パリのあちこちから目立っていました

で、これが中
他のパリの名所と同じように巨大な建物と空間

中央に振り子があります
これは地球の自転を証明したフーコーの振り子の実験を記念したもの
振り子を流しておくと、地球の自転によって振り子の振れている方向が変わるという話
詳しくは コチラとかを参照ください

それからこの地下が、フランスに貢献した偉人達の墓地に
ビクトル・ユーゴーとか、ルソーとか、近代だとキューリー夫妻
などなど。写真はキュリー夫妻の石棺

一般に軍人や政治家の方が豪華に飾られていました
作家とか科学者はそっけないもの。職業別お墓デザインみたいな統計がつくれるかな

このあと最古の教会、サン・ジェルマン・デュプレ教会へ
さすがに18世紀の他の教会ほどの豪華さはありません。
写真撮影は禁止なのでナシ
で、このお向かいに、サルトルとボーヴォワールが愛したというカフェがいくつか
うち一店の有名な、Cafe Les Deux Magots ドゥ・マゴへ

こちらでサラダをいただきました
12ユーロとよく考えればものすごく高いお店
ですが、ドレッシングが逸品
ものすごく美味かった
カフェについていたショコラ=チョコレートをお土産に所望

なぜかアリタリア航空にのって、ローマ経由で帰国
空港でワイン、チーズ、生ハム、フォアグラなどをお土産に購入
JAL便は快適でした
ただ、成田からの運転が。。。。死亡
あと、日本の暑さにも参りました。