+++泣ける映画+++





何故だろう。歌ったり踊ったり走ったりする場面に弱いのである。
あの有名すぎる「雨に唄えば」のジーン・ケリーが狂ったように唄い踊る場面は何度見ても目頭が熱くなる。特に好きな映画でもないのだが、「汚れた血」で主人公の男の子がデビッド・ボウイの曲をバックに走る場面でも涙が出た。「リトル・ダンサー」の少年がジャムの曲に合わせて踊りまくる場面、父親の目の前で踊って見せる場面でも泣きそうになった。きわめつけは北野武監督の「あの夏、いちばん静かな海」。ラストの回想シーンで、あの女の子が海辺を走る場面では嗚咽である。よだれまで垂らして泣いたね、あの時は。北野監督の映画では「キッズ・リターン」での二人乗りの場面。決して美しくない映像なのに、自転車で弧を描く様を見て涙が出た。あの映画があるから、金子賢君の事は「カバチタレ」でとんでもなくアホな医者の役をやっていても好意的に見てしまうんだよね。安藤政信君は相変らず申し分ないのだが。

それで「泣ける映画」である。今まで映画を見て一番泣いたと記憶しているのは、先程も書いた「あの夏、いちばん静かな海」なのだ。泣きの入っている映画では泣けないので"感動作"なんて謳っちゃっているものは話にもならない。あくまでも感動するのは自分自身。作られたり与えられたりするものではないと思うから。




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