+++生涯で一番痛かったコト+++




私がまだちびっこだった頃。まあある意味今でもちびっこなんだけど。

体育は嫌いでも公園で遊んだりするのは好きな子供だった。持久力はないけれど、瞬発力はあったらしい。いつものように公園でぶらんこを思いきり漕ぎ、途中で飛び降りる。調子に乗ってかなり高いところから飛び、鉄索にひざ下を激突させた事があった。

はっきり言って、今もうその時の痛さなんて思い出せない。しかし相当痛かったんじゃあないかと思う。なにしろなかなか直らなかったのだ。擦れて血が出たのだが、場所が場所だけに何かというとぶつけて、かさぶたになっても血を出していたのだ。その時の傷は、私がかなり成長してまでも残っていた。つい最近まであったような気がする。

今から5〜6年前に、歩いている私に車がぶつかって来たことがある。道を亙る私に、右折車が向かってきたのだ。あの時は驚いた。冗談じゃないかと思うくらいに吃驚した。なんで人間に向かってくるのよ、車が。ひょっとして、人じゃないかと思った?それとも小さすぎて見えなかった?

狭い道だったので、相手の車も殆どスピードを出しておらず、ぶつかったと言っても何事もなかった。しかし確実に足に接触していたので、医者に行く。すぐにその近くの医者に言ったのだがどうも気に入らず(レントゲンもとらないし)、翌日別の医者に行くことにした。

その医者でレントゲン写真を見ながら、何事もないようだと確認。医者が写真の一部を指しながら「ここに古い傷がありますね」と言う。見ると確かにひびが入った跡が。そんな覚えはないんだけれど・・・と過去を振り返りながら、子供の頃、ぶらんこから飛び降りた時の怪我を思い出した。その傷のある場所は、まさにあの時の怪我の場所。ということは、あの時、骨にひびまで入っていたの?全然気がつかずに、自然治癒していた私って・・・。

その傷自体には何の問題もないと聞いて一安心。いやぁ、無茶はいかんね。もうぶらんこから飛び降りるなんて事はしないだろうけど。

生涯で一番痛かった事と言っても、あまり思い出せないんだよね。痛いことは忘れるように出来ているし。でも、おそらくこれは痛かったんだよね、きっと。今、この文章を書きながら、なんとなくその部分が痛いような気もしてきたし。<2001.1.22>





Doudainikkitop/ Diary / HOME