Konica BigMini

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実はこのカメラ、拾ったんだよね。
何故か、ごみ置き場に置いてあったのだ。壊れてボロボロのテレビ達と一緒に。
キレイだし新しく見える。電源も入るし、シャッターも動くみたい。でも捨てられているからには何か重大な欠陥があるのでは・・・と思いつつも、持ち帰ってみた。
フィルムを入れてまずは撮影。ストロボも自動で入るし、一応ズームにもなる。うーん。どこが壊れているの?
数日後、現像された写真を見ても、何が問題なんだかさっぱりわからない。ま、使えるんならどんど使っちゃえ!なんて感じで、完全に私のカメラになってしまった。
それ以来、どこへ行くにもBigMiniは必ず鞄の中にいた。ちなみに北欧の旅行写真、あれも全てBigMiniで撮ったのだ。自分で言うけど、案外とキレイに撮れているんじゃあないかなぁなんて思うわけですよ。拾ったBigMiniなんだけれどね。

そんな度重なる酷使に耐えてくれたBigMiniだが、ある日突然調子が悪くなってしまった。
フィルム1〜2枚しか撮っていないのに、捲き戻ってしまう。うーん。なんで?どうして?
そうなるともう、お手上げ。もともと拾ったものだから取り扱い説明書もないし。大体、拾ってから既に6年は経っていたからね。その間毎日持ち歩いていたのだから、もう寿命なのかもしれないな。
そうは思っても、今までどこへ行くのにも一緒だったこのカメラをそう簡単には捨てられない。そんなわけで、ずーっと引き出しの中で眠っていたのだ。

つい最近、ネットでいろんなコンパクトカメラの事がやたら詳しく書いてあるページを発見。何気なくBigMiniの説明などを見ていると、どうやら私のカメラと同じような症例が書いてあるではないか。
それによると、どうもこのBigMiniは、見るからに「ここに電池を入れるんだよ」という場所以外に、もう一箇所電池を入れる場所があったのだ。その電池が切れると、まるで故障したかのようになってしまうとのこと。
うむむ。もしかして、あのBigMiniったら治っちゃうの?なんて期待いっぱいで電池を入れ替えてみた。
結局、それで復活。まるで嘘のよう。ただの電池切れだったなんて・・・。

見事復活を遂げたBigMiniは今でも現役。でも、以前の様に酷使するのは避け、大切に使っています。




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