tammikuu : 1
*ウラニッキ*

 

 1/19, tiistai

お洒落なY課長は、いつも柑橘系のコロンの香りをさせていらっしゃる。それに比べてT課長がやってくると周囲に漂うこの香りは一体何なのだろう。なにか懐かしいような気持ちにさせられるこの香り。「なんかT課長って、いつも墨くさいですよねー」と言うのは桃田さん。写経でもやってるんじゃないのと笑っていたら、ひよこさんが「違うのよ!あれは"仁丹"の臭いなのよ!」と教えてくださった。仁丹・・・・。そういや、最近すっかり見かけないけれどあったよなぁ、そうゆう物が。話によると、今でもキオスクなどで売られているらしい。そっか。仁丹の臭いだったのか。そりゃあ気付かなかったよ。っていうか、仁丹の臭いなんてもともと知らないよ。隣の席のシマダさんがお手洗いに立った間にT課長が仕事を持ってやって来る。簡単に用を告げるとご自分の席にと戻って行った。入れ代わりに席に戻ったシマダさん、眉間にしわをよせて一言、「今、T課長がここにいませんでした?」。私が「いたいた。今、席に戻られたよ」と答えるとシマダさんは「でしょ?なんかこの辺り、ものすごく仁丹臭いもん」と眉間のしわを崩さずに返してくれた。周囲大笑い。仁丹の食べ過ぎで、もう、体臭そのものが仁丹の香りになっちゃっているんじゃないの?いいけどさぁ、別に。

 1/15, perjantai

中古マンション購入にあたってのローンの計算を電卓でしていた。この作業、疲れるなり。ここで気が着く。私はMacを3台も持って行る。それなのになんで地道に電卓を叩いているのよ。そうゆう時こそMacさんに計算してもらわにゃ。そう思い、パワーブックを抱えて思い出した。この日記、以前は忙しくても毎日書いていたのが、ここのところとびとびになっているその大きな原因は仕事の忙しさにあるが、このパワーブック君にもちょっとだけあるような気がするのであった。っていうか、手っ取り早く言うと壊れたのよ。なんかさぁ、なんて言うのかしらないけれどマウスをクリックするその場所。パワーブックでいうその部分がクリックしたままの状態になってしまって元に戻らないのだ。しかし実際、画面上ではクリックされたままってわけでもないんだよな。これ、どうしたらいいんだろう。そんなわけで、今まで布団の中でパワーブックを叩いていたその作業が出来ない。確かに忙しすぎて時間がないっていうのもあるけれど、やっぱりブック君が壊れてしまった痛手は大きいよな。せめてその日に食べたものくらいは記しておこうと思いつつも、たったそれだけの作業が出来ないのだから。私はデスクトップが好きだけれど、ノートパソの手軽さはかなり捨てがたい。デスクトップを立ち上げると、日記を書くだけでは済まなくなってしまう。その点ノートだと、たいした事も出来ないし(私の、190csだからさ)使いたい時にささっと使えるじゃないか。今の状態でも、マウスを繋げれば使えない事もないんだけれどさ、黒いパワーブックからからグレーのマウスがにょろっと出ているのも何だよな。ま、当分これで我慢するか。

 1/14, torstai

あまり人目は気にしない方だが、日頃他人に自分がどう思われているかって、ちょっとは気にした方がいいみたい。何故かみんなに嫌われてしまう営業のYさん。悪い人じゃあないんだよな。それはわかっているんだけれどさ、仕事の事になるとどうも真正面しか目に入らないみたいで、周囲おかまいなしに突っ走りまくるのよ。それによる被害を被っている人が多々いらっしゃる。私自身は特にどうという事もないのだけれど、やっぱりどうも好きにはなれない。彼の悲劇は、自分がそんな風に人の目に映っている事を知らないという事だ。知らなきゃそれでいいような気もするが、このまま突っ走り抜けるわけにもいかないだろう。そうなった時に、誰も助けてくれないのも辛そうだぞ。同じ仕事をしながら対照的なのがTさんである。いいお父さんといった感じのTさんは、折れるんじゃないかと思うくらい誰に対しても腰が低い。この前のクリスマスイブなんか、クリスマスケーキをみんなにお土産に買って来てくれるという気の使いよう。クリスマスケーキって言ったって、カットケーキではなくホールのを残業中の女性陣ひとり一人に配ってくれた。まあね、大体みんなエサには弱いのよ。というか、そんな気遣いは誰だって嬉しいものだよ。女性を上手に使えるようになる事こそが、出世への近道よね。
と、そんな対照的なYさんとTさんだが、先日、同じ期限の書類をほぼ同時に持ってこられた。しかも時間ギリギリ。どう考えても両方の処理は出来ないよ。「こうゆう時って、日頃どう思われているかが大切なんだよなぁ」と独り言をいいながら仕事を進めていると、前の席の葉藤さんが「どっちのからやっている?」と聞いてきた。「もちろん、Tさんのからですよ」と答える私。そんなわけでYさんのお仕事は、期限を過ぎての処理となってしまいました。ま、仕方ないよね。

 1/6, keskiviikko

下呂温泉のお土産は、下呂名菓"下呂の香り"。その名を聞くだけで芳香がただよってきそうな、まるでふるさとの透き通った空気と水の中で育まれ、ひっそりと美しく咲いているすみれの香りを想像させる、そんな名前じゃあありませんこと?って、全然ねーよ。なにしろ下呂の香りだものな。いやさ、下呂に行ったんだから当たり前って言えば当たり前だけれどさ、どこに行ってもげろげろげろげろって、右も左もげろだらけだったよ。いや、下呂に行ったんだからいいんだけれどね。しかし旅館に置いてあった"げろ牛乳"にはたまげたね。町中の"げろ飲食組合"って看板にもそうとう刺激されたけれど。なんて事を言っているが、マジで温泉は良かった。下呂温泉恐るべし。温泉マニアの友もかなりの勢いで褒めていたからね。ただ、やっぱり遠いね。思い立ったらすぐに行かれる距離ではないな。でも、二泊三日の余裕があれば飛騨高山まで足を伸ばせるし。なかなかお勧めっすよ。

 1/5, tiistai

朝も早くからお仕事。夜も遅くに帰るようになってしまって、一番被害を被っているのはuniかも知れない。家に帰ってからはなるべく遊ぶようにしているのだけれど、以前のようにはいかないし。ただ、ひもじい思いはさせたくないよな。ただでさえ猫は時間に正確で神経質と言われているし。と、そこで購入したのが、自動餌やり器なのだ。直径30センチ程の円形をされているこちら、よく見ればドイツ製と書かれている。ドイツの猫はこんなんで食事をしているのか?その謎の円形の物体。蓋を開けると中が5つに別れている。蓋にはその一つぶんの大きさの穴が開いている。タイマーをセットすることによりその蓋が時間ごとに回転し、その穴の開きからキッャトフードを食べる事が出来るというわけだ。ナーイス!エクセレーント!だーれが考えたのか知らないけれど、こりゃ便利なり。なんか素っ気無いけれどさ、お腹を空かせるより良いよなぁ。ちなみにこれ、4食分をセット出来るので年末年始の旅行時にも役に立ちましたわい。

 1/4, maanantai

環境が変わったといえば、12月1日付けであのラテン星人が異動になったのだ。これにはびっくり。ま、いわゆる"栄転"なんだけれどさ、時期が時期だけにどびっくりである。で、後任が来ないっつーのにもどびっくり。ラテン星人のやっていた仕事はかなり深く、一見何をやっているのかわからないけれどひとたび足を踏み入れるとそこは深い深い樹海の奥といった様に複雑で難解なものなのであった。ここのところ、ずーっと忙しかったためにすっかり忘れていたが、実は私もその仕事に関わっていたのだ。そんなわけで、送られてくる書類の宛先にラテン星人と私の名前が書かれていることが多い。これをなんとかしないと、ラテン星人の後任なき状態、かなり私にとってもヤバい事になるんじゃないか。っていうか、それ、手に採るように見えてるって。なにしろその仕事に私が関わっていたという事実を知る人たちに口止めをせなあかん。そんなわけのわからない小細工をしていると、一月遅れで後任の方が来るというグッドニュースが。その方の名前を聞いてまたびっくり。なんとラテン星人の前任者であった。どうなってるんだよ、この会社は。結局、それ以外に方法がなかったんだろうな。この方もラテン星人に勝るとも劣らない、かーなりユニークな人なんだよな。めちゃくちゃ楽しみなり。
しかし、このラテン星人の異動。これ、朝の簡易ミーティングで課内でちゃちゃっと発表になったんだけれど、その時に私の隣の席にいる桃田さんのとっさに言った言葉、「えーっ、そしたら、今度から誰に郵便番号聞けばいいの?」に大爆笑。それを聞いたラテン星人は「俺はぽすたるガイドか」とがっくりと肩を落としていた。いや、別に郵便番号を調べるのがラテン星人の仕事だったというわけではないんだけれどね。

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