光で書く 撮影監督ストラーロ
Writing with light

僕の点数:
見た日:2000.10.16

1992
Country: 英国

テレビ/ビデオで見た


キャスト ヴィットリオ・ストラーロ
監督 デイビッド・トンプソン
音楽
備考  光の魔術師・ヴィットリオ・ストラーロのBBCドキュメンタリー。
 彼の仕事を「暗殺の森」「地獄の黙示録」「レッズ」「ワン・フロム・ザ・ハート」「ディックトレイシー」「シェルタリング・スカイ」、そして古代ローマのドキュメンタリー「IMAGO URBIS」と、年代順に追っていく。
 コッポラ、ベイティ、ベルトルッチらのインタビューが挿入されていて、ストラーロの色に対するこだわり(黒を無意識、青を英知と彼は捕える)、採光(暗殺の森の縞模様)、作品の綿密な分析、テーマへの執着、監督の信頼(コッポラ、ベルトルッチ)、新テクノロジーへの取り組み(ハイヴィジョン)、どんな時にもカメラを回す柔軟性と撮影への愛着、などなどが、熱く語られる。
 「シェルタリングスカイ」のメイキングが中心なのが嬉しかった。あの美しい砂漠と空との対比をガラスを駆使して演出するその見事さ。ロケ現場の気候の変化にも柔軟に対処してベストの映像をフィルムに定着させる職人技。
 ベルトルッチが「異論があっても彼に任せる」と言っていたのが興味深い。残念なことに、のちにこの名コンビが分かれてしまっているからだ。いつの日か是非とも、このコンビに復活してほしい。

written by Hideto Miyai's "映画スタック"


リストへ